中国家庭料理「鴻運」新店。再訪。
某日は2階、回転テーブルを有する円卓(2)を貸切という形での宴会仕様。
以下の料理は、すべて幹事さん達が、事前に店側と打ち合わせをしたうえ、
提供されたものなので、今回の料理に興味のある場合は、お店に確認を行い相談等を願います。
当方へお知らせいただいた事前情報によると、菜單は
・上海火鍋・菜飯・黃豆芽油荳腐・花菜炒蛋・紅燒元蹄・清炒時菜・椒鹽茄子♡
料理は「不要放味精、鷄精」(味の素・鶏がらスープの素不使用)で、
お願いしてくれているというが、ケースによっては混入もやむなし。
テーマは上海の家庭料理(家常菜)。
卓上には、ロゴ入り箸袋に入った箸、取り皿、タオル地おしぼり(直置き)が用意され、
宴の料理がスタートする。
醉鷄(酔いとり)
中国家庭料理のポピュラーな冷菜。鶏の紹興酒漬け。
塩味が効き、鶏本来の旨味を味わえる。
烤麩(麩の揚げ煮)
揚げた麩を甘辛く煮たものにキクラゲも同居。
一見すると濃そうだが、上手に味がしみていて嫌みがなく美味い。
臘肉(塩漬け干し肉)
自家製の干し肉。噛みしめるほどに濃縮された旨味がじゅわじゅわ
幹事さんの説明によると、この時期にしか作らないのだそう。ラッキーだ。
(レンタロー) 宴会だで、料理はみな大皿で提供されるだ。
取り皿もたんともらえるで、有難かったよ。
涼拌黄瓜(キュウリの和え物)
叩きキュウリのシンプルな冷菜。箸休めにも活躍。
凉拌莴笋(チシャトウの和え物)
瑞々しく爽やかな色合いのチシャトウ。クセがなく、シャキシャキとした歯触りが魅力。
椒鹽茄子(ナスの塩揚げ)
お酒の恋人、ナスの塩揚げは、当店不動のおつまみ№1。
本日は油切れも良好で、この薄さにしてかりっとさくっと。
ピリっとした辛さが酒を呼ぶのだ。
黃豆芽油荳腐(油揚げと豆モヤシの炒め)
油揚げのコクが味に深みをつけ、豆もやしの食感と風味が生き、
味に素朴さを感じさせる、くつろぎの家常菜だ。
薺菜炒冬笋(ナズナと筍の炒め)
春の七草のひとつに数えられるナズナは、上海料理ではよく使われる食材。
(春の)香りを存分に楽しめ、舌に馴染みやすく、あっさりとした食味で落ち着けた。
紅燒元蹄(豚脛肉の醤油煮)
アイスバインは、すぐには出来ない要予約料理。
ゼラチン質たっぷりのスネ肉は、骨からするりと外れ、ほろほろで簡単にほぐれる柔らかさ。
これを白飯にのせて食べたら、さぞや美味いことだろうなあ。
清炒時菜
店のお母さんの説明だと、中国野菜、カイラン(芥藍)ということだ。
ちょっと違う気もするが、詳しくは不明。ニンニクを効かせた青菜炒めになる。
干絲韮菜花(韮の花炒め)
韮の花と豆腐干絲(細切り干し豆腐)の炒めもの。
ここまでも打ち合わせをした献立と入れ替わったもの又はなかったものが多く登場したが、
店の気さくなママさんは、サービス精神が旺盛で、サプライズで次々に料理を出してくれる。
これは幹事さんと店の長い信頼関係があってのこと。一朝一夕に成り立つものではないのです。
さらに別の野菜(A菜と聞こえたけれど)も考えてくれていたようだけれど、
鍋のお腹を残すためにストップしてもらった。
上海火鍋
山海の幸を盛り込んだ上海式の具沢山な寄せ鍋は、厨房で仕上げた状態でサーブ。
この鍋の目玉は、玉子の皮で餃子を作ったという蛋餃子。
店のおじさんが手作りされているのだ。あっさり味の上海火鍋を堪能したあとには、
咸肉菜飯(上海式炊き込み菜飯)
自家製の塩漬け干し肉と青菜の炊き込みご飯になる。
塩漬け干し肉が風味をつけ、気負いのない自然な味わいが好感度を高める。
私自身は、はじめての実食だが、上海のおふくろの味を体感できたように思う。
桂花酒醸湯圓(酒かす白玉団子)
酒釀を溶いたスープには、乾燥させた金木犀の花(桂花)と白玉団子。
金木犀の優しい香りを楽しみつつ、白玉団子を口にする。
作り立て感が凄くて、最高に美味しい!すっかり魅了された。
話によると、当店ほど、上海料理のレパートリーが揃う店も数少ないのだとか。
きちんと勉強し、上海料理をチョイスないと、店の魅力を存分に味わうことができないのだと痛感。
またも前回、生意気な感想をもった自分の未熟さを恥じ入るばかりで、失礼をお詫びする。
今回の宴での食体験は当店の真価を知る貴重なものとなった。
鴻運(コウウン) 新店
東京都港区新橋2-8-17
TEL 03-3502-2886
営業時間/ 月~金 11:30~翌6:00 土日祝 11:00~24:00
定休日 無休 -店舗情報「食べログ」より-
※お店の方々をはじめ、ご尽力頂いた幹事さんに感謝であります。
中国料理満足度数は、当然別格