上海中華料理「京華飯店」 (キョウカハンテン)
最寄駅は大森。山王口側より徒歩15分ほど。ジャーマン通り沿いに店を構える山王の老舗店である。
一人ランチで初訪問。
スタッフさんのお好きな席にどうぞ、という言葉を受け、入口に近い4人掛けテーブル席に着く。
店内は、テーブル席のみでレイアウトされ、堅苦しすぎず、安っぽすぎず、住宅地という
ロケーションには塩梅の良い中国料理店空間で、構造上、窓のない暗さはシーリングライトでカバー。
隣の席との間隔も十分ですから、圧迫感がなく、落ち着いて食事ができそうです。
テーブル・セッティングは、箸置き、ロゴ入り箸袋に入った中華箸、茶杯、メニュー。
ビニールクロスを敷いた卓上には、醤油、酢、胡椒、爪楊枝が完備され、着座後には、
業務用タオルおしぼりが袋のまま直置きされ、ティーポットで中国茶がサービス。
ランチメニューを添えたメニューの束を手に取り検討。グランドメニューからも選べましたが、
初回はリーズナブルな、「京華飯店のランチ」(1,000円+税)A.Bの2択よりチョイスしました。
麻婆春雨@1,080(税込)
当該ランチは、副菜、ご飯(お替わり可)、スープ、デザート付。
メインの麻婆春雨をサーブするタイミングに合わせて、デザート以外のランチメンバーも登場。
個々についての説明はありませんでしたが、ご飯のお替わりについては言葉を添えてもらえました。
副菜は、白身の刺身をサイドに据えたあっさり味のサラダと、細切りにした大根の漬物。
主菜がしっかり濃い味だから、薄塩仕立ての漬物はバランスがよく、食事を進行するうえで
頼もしいアシスト役になる。
緩くとろみをつけた醤油味ベースのスープには、細長く切り揃えたキクラゲ、タケノコ、豆腐が
たっぷり入り、おかず力を有しているので、これも前途有望。
というのも、麻婆春雨の具材は挽肉と春雨のみのシンプルなもの。
それも春雨のボリュームに比して挽肉の量が少ないのです。
私の場合、春雨一途でいられず、途中で、浮気心が起きるのは必至。
そんなとき豊富なスープの具材が役立つのです。
肉の旨味とピリ辛スープを吸い込んだ春雨は、ご飯にのせることで威力倍増。
白飯を包むとろんとした春雨のウマ辛さがたまらない。
魅惑のダブル炭水化物祭りを展開しつつ、スープの具材をつまんで食傷を回避するのであります。
(レンタロー) ごめんよお。デザートはオレンジだったけんど、食いしん坊の管理人が
写真を写す前に食うてしまったんだ。あと、ティーポットの茶も差し替えてくれたよ。
副菜やスープにも神経が行き届き、主菜のボリュームもたっぷり。
クラシカルで無理に背伸びをしない味わいが、昭和中華の滋味を感じさせ、
舌に馴染みました。次は炒飯にチャレンジしてみようかな。
京華飯店 (キョウカハンテン)
東京都大田区山王1-43-1
TEL 03-3772-6541
営業時間/ 11:00~14:00 17:00~22:30
定休日/ 木曜日 -店舗情報「食べログ」より-