「中華香彩 JASMINE 憶江南(イージャンナン) 」再訪。
2名で予約し、案内を受けたのは1階中ほどのテーブル席です。
テーブル・セッティングは夜仕様。基本は同じなのですが、ペーパーナプキンは取り皿の上に。
また、着座後、供されたおしぼりは、使い捨ての紙ではなくタオル地でした。
ドリンクは生ビール@700×2から白ワイン@3,500×2へ進行。
ワインはテーブルサイドでワインクーラーをセットし、冷やしてもらえます。
料理選びに先んじて、卓にサーブされたのが、広尾「JASMINE」の夜にも登場する
お通しの青海苔カシューナッツ。ちょっぴりスパイシーで酒のつまみにもってこいです。
先日お邪魔したばかりですが、再訪を決めたのには理由があります。
前回、4月末日まで有効な前菜4種サービスのカードを、店の入口近くに見つけ、
いただいていたから。オープン記念ということなのでしょうから、お気持ち程度の前菜が
店のセレクトでちょこっとずつ出されるものだと思っていたら、グランドメニューの
前菜一部(8種)の中から4種類を選べるというのです。
同行者とさっそく作戦会議。そのうえでチョイスしたのがこちら。
1.招牌口水鸡(よだれ鶏 蒸し鶏の香りラー油)
半年ぶりに会う友人が真っ先に関心を示したのはJASMINE名物のよだれ鶏。
味のクオリティは前回と変わらず高い。
2.蜜汁脆银鱼(白魚の香り揚げ スイートチリソース風味)
からっと揚げたサクサク食感の白魚を甘みの強いマンゴーに合わせ、スイートチリ風味の
タレを絡めた女性にも喜ばれそうな、マイルドな味のおつまみです。
3.香醇鴨双样(フォアグラとアヒルのタン 紹興酒糟漬け)
説明によると、紹興酒の酒粕から作る糟滷というタレに漬け込んだものだそう。
ほんのりとした独特の甘みがあり、他の前菜とは一線を画す甘美な味わい。
4.香茜拌豆干(押し豆腐とパクチーの胡麻油和え)
食感のアクセントには松の実。
今回は、若干、塩の見切りがあまく、そのため、のっぺらとした味の印象を受けた。とても惜しい。
以上、計4種のサービス前菜は、多すぎず少なすぎず、丁度良いボリュームで楽しめました。
オープン記念に感謝だわ。しかし、さすがにこれだけで、終えるわけにはいきませんから、
メニューをもらい、アラカルトチョイス。
紫苏炒鱿花(アオリイカの青紫蘇、青山椒炒め)@2,200
ランチコースで食べ損ねたため再チャレンジ。
この日は状態も納得できるものだったのでしょう。スムーズにオーダーが通りました。
アオリイカの青ジソ炒めは、白金台「四川」さんのスペシャリテとしても知られる料理ですが、
当店のものは、少し様相が違います。
アスパラを合わせ、サイドには素揚げの大葉を添えたビジュアル。
主観ですが、盛り込み過ぎ感は否めず。私は、もっとシンプルなものを期待していたのです。
(ノブロー) こいが当店のカラーなんだよ。ごちゃごちゃ言うなら、おめ、退場な。
アオリイカは、火入れの妙で、もちもちと柔らかく、青ジソの風味が口いっぱいに広がった。
私が求めたものと、調味の塩梅で少しズレがあり、目が覚めるような、とまではいきません
でしたが、まずまずの手応えで、食べれたことで自身は往生しました。
久しぶりの友人と話が弾み、すっかり飲みモード。彼女もいける口なのです。
スタッフさんの提案により、シェフに白ワインに合わせた軽いつまみを2品作ってもらえました。
グランドメニューに存在するものかは不明ですが、まず1品はチシャトウの和え物(1,000円)。
瑞々しく爽やかな色合いのチシャトウを青山椒で和えたもので、あっさりテイスト。
シャキシャキとした歯触りが魅力的です。
もう1品はレンコンの香り揚げ(1,000円)。
仕上げに塩がかけられていますので、カリカリさくっと楽しめて味も良く、ワインと好相性。
お客様の利用状況を見て、柔軟な提案ができ、シェフとの連携力も優れた、
気の利くスタッフさんは店にとって強力な戦力であり、財産ですね。
本当にありがとうございます。
会計は、テーブルチャージ@350×2を含め、テーブルチェックで、
1人当たり7,000円(千円未満四捨五入) 今宵も見事な酒豪ぶりであります。
通常メニューも良いのですが、シェフの技量はリクエストをすることで、その真価を発揮する
ように思います。また、お得意とする中国江南地方の郷土料理も要チェックです。
JASMINE 憶江南(イージャンナン)
東京都目黒区東山1-22-3
TEL 03-6303-1927
営業時間/ 11:30~15:00(L.O.14:30)18:00~23:00(L.O.22:00)
定休日/ 無休