中國料理「三鶴」(サンツル)
JR川崎駅東口より徒歩10分ほどの距離。
川崎の三強中華といえば、よく聞くところで、「松の樹」、「中華成喜」、そして「三鶴」。
「松の樹」さん、「中華成喜」さんには訪問済みですが、当店はその店名から
居酒屋使いが出来る街の中華食堂をイメージして訪ねるのを逡巡していました。
某日は「丸大ホール」で一杯引っ掛けてからの利用。
酒の〆に評判の高い餃子を食べて帰ろうと、軽い気持ちで寄り道です。
店内へ足を踏み込み驚いた。
ネット情報によると、店は家族経営で川崎では老舗格ということなので、
自身はカウンター越しに、店のお爺さんが鍋をふるう街場中華の永久保存版的な光景が
飛び込んでくるのでは、と思っていましたが、目にしたのは、清潔感があり 綺麗な店内環境。
おそらく、どこかの時点でリニューアルしたのだろうと思いますが、一瞬、ほろ酔い気分の
私達も背筋が伸びた思いになりましたよ。
店の女性から案内を受けたのは、店内奥の4人掛けテーブル席。
卓上には辣油、酢、醤油が完備。着座後には箸置き、ロゴ入り箸袋に入った割り箸、
業務用タオルおしぼりが袋のまま直置きされ、グランドメニューのほか、おすすめが記された
ブラックボードも提供されたので、目をぱちくりさせ見入ってしまった。
というのも、なかなか気が利いて魅力的な料理が紹介されているからです。
これは、店の歴史の長さや現状に甘んじない、研究熱心な姿勢の表れだと思う。
失敗したわ。当店へはお腹を減らせて1軒目でお邪魔するべきだった。今更ながらに反省。
連れとも相談のうえ、紹興酒 陳年3年(ボトル)@2,100をお願いし、つまみで
1品選んでみようということに。
新竹の子の香り揚げ@680
ブラックボードよりチョイス。シンプルな香り揚げですが、油っこさはなく、サクサクとした食感で
旬の素材の持つ甘みと旨みを引き出しています。この素直な美味しさがたまらない。
(ノブロー) こういう料理をブラックボードに忍ばせるとは、やるな店主!
添えられた香り塩も心憎いだ。
焼餃子(4ケ)@440
程よい焼き色をつけ、ふっくらとしたビジュアルで健康美そのもの。
まず、口に運ぶと、群を抜く香ばしさに先制パンチを食らう。
次にゆっくりと歯を入れる。すると、手作りにこだわったという皮は、もっちりとして甘みがあり、
みっしり詰まった餡は、シャキシャキとした野菜の食感が豊かで挽肉とのバランスも秀逸。
溢れだす肉汁も嫌味がなく、自然な旨みだから、後味よく、どんどん食べれてしまう。
焼餃子はそのままでも、十分に満足度が高いのですが、ほんのりシナモンが香る
自家製の辣油がまた素晴らしい。このタッグでまたまた胃袋が開いてしまうではないか。
さすが店の1番人気と謳われる焼餃子、手作りの大いなる力に脱帽です。
(ノブロー) こりゃあ、うめえ!一撃必殺の焼餃子だで。オラが太鼓判押すだ。
(レンタロー) オラは焼餃子の最高峰の一つとして、カウントしただ。
サンラータン麺@930
焼餃子の興奮もさめやらぬですが、麺も注文してみました。
当店、一般的な日式中華から創作性のあるモダンなメニューまで幅広く提供してくれるので、
利用状況に応じたチョイスが可能。
同時に幅広い客層、年齢層のお客様に向け、アピールできる力を有しています。
酸っぱ辛さが魅力の酸辣湯麺は、仕上げに辣油をかけ、トッピングに香菜を乗せたスタイル。
滑らかな溶きたまごが少し縮れた麺によく絡み美味い。
そつが無く出来上がっていますが、自身は辣油の辛さに加え、胡椒がぴりぴり効いた方が
好みなので、パンチを効かせるべく、胡椒をもらい手もとで自己調整しいただきました。
会計は、1人当たり2,000円。
食事の途中には、店の女性(娘さん?)から、拙ブログを知っている、
と嬉しいお声がけがありました。
(これも、ブログマスコットのノブローさんのお陰でしょう)。ありがとうございます。
こんな身近に気負わず通いたくなる店があったとは、灯台下暗し。
店の方々もとても感じが良いし、家族経営の温かみがあって寛げちゃうなあ。
次回はお腹をぺこぺこに減らせて来なくっちゃね。
三鶴
神奈川県川崎市川崎区小川町16-10
TEL 044-233-1798
営業時間/ 月、水~土 17:00~翌03:00 日 17:00~24:00
定休日/ 火曜日 -店舗情報「食べログ」より-