「錦福」 香港美食
最寄駅は九段下。目白通りを飯田橋方面に進行し、飯田橋一丁目の交差点を右折した
道沿い路面店です。香港マッチョな佳人より、福臨門出身の厨師が2018年2月に新店を
オープンさせたとの吉報を受け、飯友さんと予約のうえ初訪問。
ガラス張りの店内は見通しが良く、無駄に飾り立てないシンプルな造りで、
テーブル席のみでレイアウトされています。
下世話になりすぎず、かしこまらない、こういう雰囲気好きだなあ。
厨房に吊るされている焼き物を横目に、リザーブされていた右手のテーブル席へ。
テーブルクロス:なし
卓上調味料:なし
その他:爪楊枝
着座後:タオルおしぼり(直置き)、メニュー
店頭やメニューにはオーナーシェフ、鞏文財氏が東京福臨門銀座総本店で
13年間勤めていたという紹介があり、またテーブルに挨拶にきてくれたシェフと
フロアを切り盛りする奥様の話によると、同店では焼き物を担当していたとのこと。
これは期待大!
メニューを広げさっそくアラカルトチョイスの作戦会議。
ドリンクは生ビールからスタートしましたが、当店はワインの品揃えが豊富で、
「楽記」さん同様、広東焼き物とワインのマリアージュを楽しめるよう。
お値段は2,500円からですが、アオユン(中国産 雲南省)@35,000が
置いてあったのは驚きました。元より、勇気を必要とする値段なので、
私達が注文したワインは、シャトーボーモン(フランス ボルドー)@4,800です。
港式烧鴨(香港式の焼きアヒル)@1,800
私チョイス。焼鴨はしっとりとジューシーで柔らかく、肉の濃厚な旨みが口に広がり、
後味エレガント。このままでも瞬殺級の美味さですが、定番のプラムソースを
つけても二度旨い!このために足を運ぶ価値ありです。
後に感想を伝えたところ、奥様もシェフの烧鴨はお気に入りなのだとか。
脆皮烧肉(皮付き豚バラ肉の焼き物)@1,800
飯友さんチョイス。
皮目パリッっと豚肉の甘さを引き立てる塩加減でしっとりとした旨みを感じます。
飯友さんは美味い、美味いと大喜びしていましたよ。
松花皮蛋(ピータンと味付け若しょうが)@880
前菜から1品。つるんとした白身に黄身はとろっとろで、特有の臭みとは無縁。
甘酢漬けの生姜を一緒に、または合間に挟んでいただきます。
泡を欲する味わいにスパークリングワインをグラス@600×2で注文してしまいました。
避风塘虾球(避風塘とエビの炒め物)@1,800
殻付きのエビを使用。頭からバリバリと噛り付き、肉厚な身の甘みを味わう。
香辛料入りの香ばしさくさくスパイシーパウダーは、ニンニク使いもどぎつすぎず、
のちの“ふりかけ”に使える感ひしひし。ちょっとキープしておこうっと。
蜜汁叉烧(焼きチャーシュー)
こちらはお店からのサービス。
肉をタレに漬け込み表面に蜜を塗り香ばしく焼いたハニーローストポーク。
甘さにくどさがなくていいなあ(人*´∀`)
鸡粒咸魚炒饭(中華ハムユイと鶏肉の炒飯)@1,500
タイ米を使用。やっぱりこれでなくっちゃね!
ハムユイの風味が若干弱いかなあと思ったけれど、お話ではハムユイはその量で
塩分がきつくなってしまうので、塩梅が難しいのだそう。
パンチは控えめですが、品良くパラパラに仕上がっています。
さて、後半は手もとに残しておいた“ふりかけ”を少量活用しアレンジを。
スパイシーパウダーの塩気と風味が味に厚みを与え、最後まで美味しくいただけました。
当店、ランチでは焼味飯を提供。
さすがに焼き物は秀でていますから、これは素敵な献立かと。
現在、まだグランドメニュー自体、品数は少ないのですが、徐々に香港に特化した
料理が増えてくるのかも。なお、応相談で昼宴会も受け付けてくれるというので、
今後の展開から目が離せないお店です。
錦福 香港美食
東京都千代田区九段北1-9-12
TEL 03-3511-2202
営業時間/11:00~15:00 17:30~22:00
定休日 日曜日・祝日 -店舗情報「食べログ」より-