その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

夢屋王国(ブータン)

2012-01-07 06:49:00 | 夢屋王国

昨年の11月に国賓として来日されたブータン王国のワンチュク国王夫妻でありますが、一服の清涼剤のように爽やかな話題を提供していただきました。しかし、本日のお題「ブータン」は、我が家の『柴犬コウ(本名:さくら)』の『天敵:ブータン』の話題であります。
『柴犬コウ』は、生後3ヶ月で乳歯の状態なので、やたらと物を噛みまくります。初めの内は、緑色の小さなラグビーボール型の玩具を噛ませていたのでありますが、噛み過ぎて笛を壊してしまいました。我が家のオッカーが次に与えたのが『ピンク色のブータン』でありますが、リアルな豚の表情と「ブー」となる音にビビッて近づこうとしません。晩酌に缶ビールを飲んでいると、つまみを分けて欲しくて国王に近づいてくるので「ブーブー!」、朝晩のご挨拶「ベロベロ攻撃」を仕掛けてくると「ブーブー!」…遂にストレスが爆発し『天敵:ブータン』に噛み付いてしまいました。仕方がないので朝のご挨拶を頂戴しましたが、鼻の穴まで掃除してくれる彼女のご挨拶には閉口気味であります。

さて、本来の「ブータン王国」に目を向けますと「Gross National Happiness(国民総幸福感)」の増加を政策の中心に据えていると言われております。GNHは、心理的幸福・健康・教育・文化・環境・コミュニティ・統治・生活水準・自分の時間の使い方といった9要素で構成されており、金銭的・物質的な満足を目指すのではなく、精神的な豊かさを目指すものであります。
しかし、物が溢れ、金銭(Gross In
come)の多寡が幸福の尺度としてきた近代の日本においては、なかなか受け入れることの出来ない思想とも言えます。文化人類学者であるルース・ベネディクトは、彼女の著書「菊と刀」の中で、「日本は恥の文化」と喝破した訳でありますが、「恥」とは外的な批判を恐れるだけではなく、欧米人のそれが「良心」という内的精神に裏打ちされているとすれば、日本人の心の根底には「誇り」という内的精神があると私は感じるのであります。
震災後の混乱期に見せた相互扶助と秩序の維持は、日本人心理の根底にある人間としての「誇り」が支えたものであり、それを国歌・国旗によって鼓舞しようなどという動きには警戒するものの、失ってはならないものと考えるのであります。
さて、日本の歴史は、常に南の方角から変革の波が押し寄せますが、「平成維新」は起こり得るのか?『復興』を錦の御旗に掲げ、身を削ることも無く消費税増税に傾く身勝手さ…GNHの尺度である「統治」という要素には、辟易とさせられる日々であります。日本国民は、政治屋と高級官僚のためにある「働きアリ」ではないのであります。まずは、身(議員定数やポスト)を削ること、然る後に国民に対して真摯に増税の真を問うことが、日本と言う国家をリードする者たちの「誇り」であってほしいものであると、正月早々、真面目に考える『夢屋国王』であります。

『夢屋王国』は、既に、ブータン王国と同様に政治的中立を表明しておりますので、後はお任せいたします。
ところで、「さくら君」…反抗しない『天敵:ブータン』をいじめるのは、もう止めにしようよ^^;

コメント
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