その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

又郎伝説(玉手箱)

2012-10-08 08:32:16 | 夢屋工房

1992年山形新幹線の開業によって、その10年前まで山形・東京間が片道4時間を要していた頃に比べ、1時間30分も短縮されることになりました。往復で3時間…たかが3時間、されど3時間であります。山形新幹線の始発午前7時に出かけ、最終午後8時の便で帰還すれば、正味11時間東京に滞在することが可能であり、充分日帰りビジネスが可能になったのであります。JRさんも3時間という数字に拘りを持っており、飛行機が余程嫌いな人を除いて、乗車時間3時間が鉄路と航空便を使い分ける分岐点であると考えているようであります。事実、2011年から運行されている東京・新青森駅間の最速列車「はやぶさ」の最短所要時間は3時間10分、今後営業速度を上げ3時間を切るタイプが登場するとか…「狭い日本、そんなに急いでどこに行く」という交通標語が生まれたのが1973年でありますから、40年という歳月を掛けて、地方は『竜宮城』があるという花の都「東京」を目指し、時間短縮にしのぎを削って来たに違いありません。
さて、又郎伝説の主人公『裏氏・又郎君』は、キャッチセールスマンの『亀』にそそのかされ、「1時間5,000円ポッキリ」というキャッチを信じ、助平男の殿堂『竜宮城』があるという東京方面に山形新幹線に乗って出かけたのでありました。『竜宮城』の座り心地の良いソファーに座らされたものの、中山美穂ちゃん似とも森高千里さん似とも言われる『乙姫』は中々現れず、鯛やヒラメ顔の婦女子のショータイムや接待を受けること1時間…当然、時間の延長を求められるのであります^^;世間知らずの『又郎君』の誤解はここから始まるのでありまして、「1時間5,000円ポッキリ」ならば、延長時間も1時間当たり5,000円であろうと自分勝手に判断し、さらには、ヒラメ顔の婦女子に「又郎ちゃん!ジュース頼んで良い?」とか「又郎ちゃん!フルーツ食べたい…。」なんて言われると、鼻の下が伸び放題の『又郎君』は、「ヨッシャ、ヨッシャ」と大盤振る舞いをするのでありました。

 
本文と画像の登場人物は、一切関係がありません^^;

ここまで来ればシメたもの。月日が経つのも夢の内…お楽しみの時間は瞬く間に過ぎてしまい、中々現れない『乙姫』にシビレを切らして、そろそろ『又郎君』だって現実の世界に帰りたくなるのでありますが、ようやく店の奥から現れた『乙姫ママ』に玉手箱を渡されるのであります。蓋を開けてびっくり…玉手箱の中からは「請求書 金〇×万円也」と書かれた白い請求書が現れる。ここで「騙された!」などと叫んではいけません。何しろ『乙姫ママ』の背後には、強面のお兄さんたちが立ち並んでいるのですから…。
正調「浦島太郎」では、「生まれ故郷に戻っても決して玉手箱を開けてはいけません。」と「乙姫」に告げられたことになっておりますが、身ぐるみ剥がされた『又郎君』の場合は、「決して請求書の事は他言してはなりません。」と『乙姫ママ』に告げられたに違いない。『又郎君』だって、こんな無様な結果は自慢話にもならないから、決して他言したりもしません。こうして『又郎伝説』は闇から闇へと葬り去られることになるのでありましたとさ…目出度し、めでたし^^;

ちなみに、この伝説は『夢屋国王』や画像登場人物の体験談ではありません。あくまでも闇から闇へと葬り去られた男たちの伝聞に基づくお話であります。しかし、『竜宮城』のオーナーは時代とともに替わり、主人公『又郎君』は、小金持ちの『又子さん』に替わって、どエライ値段のシャンパンなる飲み物が提供されているという『新伝説』もチラホラと聞こえてくる昨今ではありますが^^;

 

 

コメント (2)
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