花の都、大東京で鬼退治を試みた『桃と太郎』さんでありましたが、鬼を見つけることも出来ずにすごすごと山形に帰って来たのであります。いや、実は東京某所の街角で「お兄さん!3,000円で良いよ^^;一晩もOKよぉ~」などと、怪しげな日本語でお誘いを受けたりもしたのでありますが、『桃と太郎』さんはまだ寂しいお父さんじゃぁありませんから…お腰に付けた缶ビールと文庫本、大人の眼鏡(老眼鏡)があれば、独りでだって眠ることができるのであります^^;
夕刻に鱈腹とお寿司など食べたはずなのでありますが、何故か夜中に腹が空く…こんな時、不夜城東京は便利であります。深夜営業のお店が沢山ありますから…東京で博多ラーメンを食べる?まぁ、東京とはそんなところであります。地方の物が、そして人が集まって来る。「本格博多ラーメン」などと看板を掲げられても、元々の「本場・本格」というものを知らないから(一度だけ、博多の屋台で食べたことはありますが)これが「本場仕立てです」と出されれば、何となく納得してしまうのであります。「麺の固さはどうしますかぁ~?」これまた片言の日本語で聞かれれば、「普通めでお願いします。」と答える。が、お隣のお兄ちゃんは「粉落とし」などと通な注文をしておられる。東京でそんなに通振らなくても良いのにと思って眺めたお兄さんの二の腕は、タトゥーでびっしり…はいはい、博多ラーメンは「粉落とし」に限りますよ^^;
何だ?この得体の知れない物体は?巻頭の画像は山形県飯豊町にある「がまの湯」温泉の山菜ちゃんぽんであります。大量多種の山菜の下は、お蕎麦ではなくラーメンなのでありますよ。
そして、この物体は「あけび」なのであります。黒い種が詰まったところは「胎座」と呼ぶらしいのですが、これが甘いから子どもの頃よく食べました。苦み走ったオジサンは、この「あけび」の皮を油で揚げて食べるのであります。中の詰め物は、ご家庭によって色々でありましょうが、山形県小国町の売店で買い求めた「あけび」はキノコが詰めてありました。お味の方は、少々苦いのでありまして、このほろ苦さを美味しいと通振るのでありますよ。やはり、田舎のオジサンは、おフランスや天空のツリーより、こちらの方がお口に合うようであります^^;
(『桃と太郎』東京編 終了^^;)