今日は雪の予想通りに窓をあけると雪景色だった。昼頃にはほぼとけてしまい、また2時ごろから牡丹雪が降り出した。今はしんしんと雪が積もっていく。訳の分からないニュースが多い中、大坂なおみさんが決勝進出を決めた。明るいニュースがうれしい。スポーツは明るくあってほしい。
昨夜読んでいた光秀の落城後の諸国遍歴の旅の話の中に、雪深い土地の雪囲いをした家では隙間風が入らずあたたかいという話があった。小地主の家にしばらく滞在するのだが、武家ではない戦とは無縁の家庭のなごやかな食卓を楽しんだという。そして、妻のことを思い出し、手紙を書いている。NHKドラマのイメージが強いので、どうも小説の光秀はしっくりいかないが、どの土地でもその誠実さでもてなされていた。
全く関係ないことだが、なぜ彼は彼女と別れなかったのか?申し分のない結婚相手で何不自由のないバラ色の結婚生活であろうし、お付き合いしていた彼女と別れても(いけないことだろうが)ほかの女性とお付き合いできただろうに。20代の若者でもないし、地位も分別もあるであろう人が、週に3回も彼女のもとに通うのだろうか。彼のような超エリート独特の思考回路なのだろうか。別れられない理由は未練か。なにか彼女のところには、あったのだろうな。
もと夫の心の中に隙間風が吹いて、それを温めてくれたのがIさんのような気がする。男の心の中にあるそういうものは、案外妻にはわからない気がする。少なくても、私はただ自分の愛情の押し売りでわからなかった。小説では光秀はいつも妻のことを思っていた。熙子のような妻であればよかった・・・。