3月中旬の陽気だった。陽射しも強くなった。今日は陶芸教室だった。先生が「謝らないとならないんだ」 とおっしゃられた。作品が壊れたのか?そうではなくて、私の製作途中のコーヒーカップをほかの人が仕上げようとしてしまった という。高台の部分が削られていた。名札が付いているのだが、それが下に落ちたらしい。私はかなりそそっかしいが、自分が愛情込めて作っている作品は絶対に間違わない。ほかの人の子供に自分の子の洋服を間違えて着せるようなものだ。文句は言わなかったが、残念なお話だった。
いつも陶芸教室はラジオを聞いてやっている。今日は国会中継だ。これも残念な話ばかりだ。家の建たないような話を毎日税金を使ってされていう気がする。昔、「国家の品格」というような本があったが、「日本人の品格」とは?と 考えさせられる。こういういい方は問題なのだろうが、「男性はどうして未練たらしい」のだろうか・・・。潔くあれですわ。
最近の話だが、近所に近江牛専門の肉屋さんがある。学校納入の安全な鶏肉なども扱っているという。前に、ブログに書いたかもしれないが、80歳くらいのおばあさんがこぎれいにしてお店に立っていた。どの肉を使ったらいいか質問した時に(牛肉のワイン煮)ワイン煮にはもったいないような肉を教えてくれた。「よそ行きの料理をするのだから、グラム数を減らしても、いい肉を使いなさい」と教えてくれた。それはとても参考になった。彼女がしばらく店にいなかった。珍しく先日店にいらした。どうしておられたのか?と聞くと、膝が痛くて仕事ができないという。きれいにはしているが少しやせていた。膝の話を聞いて、お大事にと帰ろうとすると、彼女が涙ぐんでした。「また来ますね」というと嬉しそうに、思い出してきてくださいね と言われた。店を仕切っていた彼女の涙だった。
誇りをもって仕事をしてきた人の涙だろう。誇りでなくて埃をかぶった人が多いこの頃だ。