大家さんの蔵の屋根の雪が何とも言えない風情だ。午後からは晴れるというが、寒い!寒いせいか体調が今一つよくないが、外に出るほうが気分が変わるので陶芸に出かけた。期待した雪の彦根城は見られなかった。
10年間のNPOの「燃え尽き症候群」か疲れが出てきている。これからは体を大事にのんびりしようと炬燵で横になっている。ちょうどTVで、コロナ禍の出産事情を放送していた。そのなかに助産婦さんが考えた、リモートの出産立ち合いのビデオがあった。コロナの影響で出産に立ち会えない夫や子供たちがリモートでおかあさんを応援する姿だ。1組目は3人のお子さんがいるお母さんで、お父さんを中心に子供たちが即席でダンスをしたりして「おかあさん!がんばれ!がんばれ!」応援する。見ていてほほえましい。無事生まれた時の家族の喜びを赤ちゃんを抱くお母さんの涙ぐむ姿に胸がいっぱいになる。
もう一組は初めてパパになるお父さんの落ち着かない様子から始まる。奥さんはかなり激しい陣痛で苦しんでいる。パパはまず、お酒をいっぱい飲みだした。もう少しで生まれますよ という助産婦さんの声で、パパは着替えにいった?元バレーボールの選手だという。画面の前に現れたのは「気合」という文字の入ったTシャツで、試合の時に気合を入れるために着ていたという。初めて父親を見る子供にきちんとした格好でいたいという。そこから気合が始まった。奥さまの名前を読んで、がんばれ!がんばれ!の連呼。奥さまは答えるどころではない。思わず助産婦さんが「がんばってます!」と答えた。産声が聞こえた時のパパの顔がすばらしかった。
深い感動だけが心に残った。もし、実際に立ちあっていたら、ただ落ち着かずに力ばかりはいっていたかもしれないという。リモートだから思い切り声を思いを届けられたという。奥様達も何よりも安心していられたという。
離れていても、いや離れているから普段以上に安心し信頼していられるような気がする。