暑さがぶり返した。エアコンを入れながら頑張った。新しい草の根サッカーの組織の会則を作って、口座開設に必要な書類をもらいに行った。一緒の仕事をする仲間の何人かにメールしようと思っていた。
夕方、その中の一人から電話が入った。「福井のインター杯の審判に来ているの?」と聞くと、Sさんは行ったけど、自分は行かなかったとの返事。「それから、Sは何か所か回って帯広に行ったんだ。そこの旅館で亡くなった・・・」詳しいことはわからなかった。
Sさんは50代、高校の教師を50歳で退職して、自分のサッカーの仕事を自由にすると地域のスポーツや文化の貢献に尽くしていた。街を歩くとあちこちから声がかかる。丸顔でいつもニコニコだった。NPOの仕事もよく助けてくださった。確定申告の時には、電話をくださったF氏と一緒に長浜まで遊び方々来てくれた。夜のうちに必死で書類を作り、翌日は3人で大学時代のように車であちこちへ出かけた。
1時間後にF氏からメールが届いた。原因はくも膜下出血だと。まだ、Sさんは帯広にいる。
もうこれ以上書けません。でも、彼を知る親友は「燃え尽きたいい人生だったんじゃない」と。コロナが落ち着いたら「Sさんの遺志を継ぐ会」を開くとF氏は涙声で言った。
信じられないけど、神に冥福を祈った。