小学校の校庭から遠くに山が見えます。その風景を見るのは、運動場に出た時だけなので、あまりありません。ああ、こんなんところに来てしまったのだなぁ、と思うのです。伊吹山は毎日見えるのでそういう感覚はないのですが、なにか遠い所へ来てしまった感があります。1週間前くらいは5時半でも少し明るかったのですが、今はとっぷり暗くなりました。これから日の落ちるのがもっと早くなり、冷たい空気に包まれます。ああ、週末は冬支度をしないと、と思うのです。
ご近所のお友達も今日でこの地を離れて四駅先の町に引っ越しました。いざ、越していなくなってしまうと寂しさがやってきます。週に1回くらいは、話をしていたので心細さも湧いてきます。ああ、でも、私もこうやって神奈川の地を離れたのだなぁ、と思うのです。引っ越した彼女と「どこへ流れていくのやら」(彼女は大阪から来ました)と話していました。最後の引っ越し(天に召される)の前に、もう1回くらい引っ越すのかな?と思うのです。それもタイムリミットがあるようです。
不確実な時代。家があればそこから動くこともないでしょうし、家族がいればなんとかなると思われるようです。お友達でも家があって家族のある人はのんきですし、私のような一人暮らしのことは想像できないようです。病院にも入れない、介護施設にも入れない、まず、部屋も借りられない・・・。諸々の保証を外部に頼むことになると100万円以上かかります。
その覚悟があって、この地に来たのか?と問われると、それはあったと答えるでしょう。生きている間は何とかなる計算でしたが。
ちょっと寂しい話になりましたね。でも、いまの日本では私のように困る一人暮らしの人がもっと増えると思います。老後も安心して暮らせる世の中に、なんて公約は選挙になかったですものね。
今年の冬も寒そうです。カーテンもトリプルにして、あちこちにじゅうたんを入れないとなりません。「じっと手を見る」暮らしです。
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