朝が冷え込むようになりました。そして。今日は冷たい秋の雨です。町がとても静かです。木の葉の色も、ここ2.3日でだいぶ紅葉しだしました。10月も末今日は静かな秋になりそうです。
溜まった仕事のめどがつくまで、スクールガードはお休みすることにしました。夜に目覚ましをかけて寝る生活は精神的に負担でした。もう2年も早起きが続いていますので。仕事も何となく余裕でできたので、心がおだやかです。ほんの少しの時間でしたが、夜、俵万智さんの「あなたと読む恋の歌 百首」を開きました。
駆けてくる髪の速度を受け止めて わが胸青き地平をなせり 永田和宏
大好きな永田和宏さんの歌にしおりが入っていました。この時の俵さんの解説には「ポケベルを持つ恋人同士は、終わりが早い」とありました。ポケベルね・・・。今でいうなら、スマホなのでしょうね。いつでも、お互いの居場所や行動を把握したい、いつでもどこでも連絡を取りたい、という気持ちは、それが実現したらあんがい興ざめないかという意見です。確かに、恋は安心よりも不安のほうが油となるのかもしれません。会いたいとか声が聞きたいとか、どうしているかといった思いを募らせる時間を「タメの時間」と俵さんは言っています。それが実現する時間を「はじける時間」といっています。
駆けてくる彼女の髪の動きを想像すれば、逢いたくて必死で走って、その胸に飛び込んでいく姿が想像できますね。そして、彼は自分の胸のなかに地平線を感じたというのでしょうか。
こういう想いは、スマホ時代にはもうないのでしょうね。相手を信じて待っている時間。私は好きです。
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