カキーンという金属バットの音とブラスバンドの演奏がまだ耳に残ります。ザーザーと激しい雨が降り出し、あっといまに止みました。近江高校の健闘を惜しむように。
高校野球はもともとファンでしたが、今年は特に地元の近江高校を応援していました。それは地元ということだけでなく、このチームが魅力あるということではないかと思います。昨年より、本当によく勝ち上がってきているという感じです。4試合目あたりから山田投手の顔の表情が険しくなり、今日は完全に疲れているとわかる様子でした。
「山田で始まり山田で終わったドラマだった」という言葉がネット上にありました。ですから、悔しさよりもよくやってくれたという感じなのです。「負けることは成長することなのだ」と高校野球を見ていて強く思います。それは一生に一回しか流せないような涙なのかもしれません。
近江高校の多賀監督は、山田選手を信頼しきって、彼に任せて今日は投げさせたのだと思います。それは、優勝を狙う以上に勇気のいる選手を思う采配の気がします。
応援し続けて「頑張ったね!」と心から思える今日の試合でした。成長することは「耐えること」でもあると思いました。