日曜日のさびしさは、一人暮らしの人でないとわからないかもしれないですね。でも、人間つまらないことで立ち止まっていることは許されないし、このコロナ禍の後は特に皆さんあまり人のことは考えなくなったようです。さびしいなんてばかいっているんじゃないよ、なのでしょう。然らばと夕食を作りました。
特に何も買い物していないので、あるものは牡蠣しかありません。では、牡蠣鍋にしようとレシピを見ました。なんとも不親切で材料は白菜と牡蠣、だし汁、酒、みりん、味噌、醤油を鍋に入れて薄切りにした白菜を入れ、そのあと牡蠣を入れて軽く煮ます。これだけでした。えっ!分量は?でした。仕方なく、酒は多めの方がいい、だし汁は一人鍋に入るくらい、あとは適当でした。それにしても白菜と牡蠣だけでいいの?でした。
日曜日の一人鍋・・・。それでも二人の食卓に運んで、取り分けました。えっ!これはなんというおいしさ!うまい!と一人舞い上がるのでした。牡蠣の鍋は好きでなかったので、今まで作らなかったのに・・・。
日曜日の寂しさは飛んでいくのでした。人生ね、元気になるのは食べることなのよ、食べるということは何と大事なことなの!作ることは好きだけれども、そんなに食べることに執着しなかった私が食べることをひたすら喜びました。陶芸の先生が「ぼくは食べることくらいしか話がありません」と言われたけれど、「食べること」があれば元気で生きられる。
一生懸命、材料を準備して夫のために料理したけれど・・・。自分の食べる楽しみはなかったような気がします。もちろん、食べてくれる人がいることはしあわせなことですが。
もっと自分のために生きようと思うのでした。もう、残り少ない人生だから。