北西の風が吹いて、霰が降る日でした。子供たちを学校へ送って家に戻ると、脱力感があります。15度近い気温から10度の差は、体のあちこちに痛みが生じます。神経系なので、痛みが動きます。こんな時は集中できる仕事をするのが一番ですね。ああ、巷はバレンタインデーです。なんで妙なものが流行るのだろうと思うのです。高校生のころ、結果はどうであれチョコレートを渡せたという喜びのようなものは遠い昔です。チョコに使うお金を半分でも、トルコの地震の寄付にと思うおばあさんです。
もう一人の信長という文章を書こうと思ってから、なかなか書けずにいます。キムタクや岡田准一の影響か、織田信長像がなにか違うような気がしたのです。あくまで、私個人の感覚ですが。教科書に載っていたうりざね顔の信長はそんなに激しさや狂気を感じさせません。激しさと相反する静かな知の部分を最近感じるのです。少し興味を持って、代々信長を演じた俳優たちを調べますと、やはり野性的な濃い感じの俳優さんたちですね。
信長の激しさは母親の弟信勝への溺愛からくるのではないかと思うのです。それ以外の部分の信長は、弟同じような気質があるように思うのです。敦盛を舞う信長や茶の湯を好むその姿には、むしろ知的なものを感じるのです。ある意味では多重人格なのかもしれませんね。
誰の心にも激しい部分が住んでいる気がするのです。それに気が付かずにいることもあるかもしれません。私は時々激しい自分を見つけることがあります。でも、もうそれがめらめらと燃え上がることがなくなりました。といって、知的な部分が優位になっているわけでもないのですが。
野性的な信長でなく、切れ長の美しい目をした信長が茶をたしなみ、お能を舞う・・・。私が年を取ったのかもしれませんね。