夏休みが始まる日。梅雨明けした地域も多く、本核的な暑さが襲ってきまっした。(襲われるという感じですね)
その人の左手の中指に指輪がありました。私が気が付いたように、彼女も気が付いたようです。初対面の彼女、この土地ではちょっと目立ちそうな素敵な方でした。今日から、アルバイトに出かける学童クラブのリーダーです。うれしいことに?私よりもお年が上で、「私がここでは最年長なのです」と堂々と言われました。
「今日は夏休み初日で、初めてくる生徒もいますので、少し厳しくいきますね。本当はやさしいのですが」と前置きをされました。確かに言葉も態度も厳しいです。話を聞けない子もいるので、どんどん注意します。(自信があるのだろうな)
朝から注意されどうしの男の子。ついに「僕は弱いからダメです。帰ります。」と言い出し、出てこうとする男の子の手をしっかり握りしめて、「今日から夏休み中ここで過ごすのだから、これくらいのことでふてくされてどうするのですか?」と。二人で話しましょうと外で30分以上戦っていました。みんなはお昼ご飯を食べ終りました。ほかの部屋でお昼を食べて、男の子は元気に戻ってきました。
ああ、昔、私も彼女のようだったなぁ。目頭が熱くなりました。子供と一緒に泣いて語った・・・。神さまはとんでもないプレゼントをくださった。
「昔の自分を見ているようでうれしかったです。」と素直に感動を伝えました。「そうですか!子供とのかかわりには愛しかありません。それがあればだいじょうぶですね」と彼女。
私の左手の中指の指輪には実は十字架が彫られています。彼女がなぜその指輪をしているかわかりませんが、まさかこの地で同じような想いで子供たちとかかわれる人に出会えるなんて!
暑い昼下がり、火の車ではなく、モスグリーンの自転車を(爽快には飛ばせませんが)、家へ全力でこいでいきました。