和室で横になると、イグサの匂いがします。梅雨が明ける前に頼んだイ草の中敷きが届きました。うっとおしい季節に何か部屋に自然の香りが欲しかったのだと思います。
お昼はそうめんにしようと、のりを刻んでいました。私の育った家では、刻みのりはお蕎麦にかけるだけでしたが、もと夫はそうめんにもかけると言って、上手に刻んでくれました。そんな日常は何かの折に思い出します。ただ、それだけのことですが。暑さで、料理とお風呂好きの私でも、今月のガス代はかなり少ないのにびっくり!その分、電気代が多いのでしょうが。
今日は何もしないで過ごすと決めて、朝から身体を休めていました。何かしていないと不安症から少しずつ抜け出しつつあります。1週間でたまった洗濯物のアイロンがけだけをYouTubeで音楽を聞きながらしていました。のびやかの声の歌がいいと、尾崎紀世彦メロディーを流していました。昔は感じませんでしたが、彼の歌は別れの歌が多いのですが、なぜか別の世界へ連れていってくれるような気持の高ぶりがあるんですね。不思議でした。でも、それは「あい」の深さなのかと思いました。すべて包みこんで別れていくような・・・。
愛しているのに抱きしめることもできないつらさ・・・。その歌唱力には「この人は、こんな想いもしたのだろうか?」と思わせるものがありました。
どこかに時代の持つ違いを感じました。前に進める何かがあったような気がしました。