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ノーサイド

2019-10-06 18:34:23 | 日記

空の青さが琵琶湖に映って美しかった。周りの山々もくっきりしている。風もなんともさわやかだ。気の早い桜の木の葉がほんの少し紅葉していた。夕方は上着を羽織らないと寒くなる。日曜日の夜はあまり好きでなかった。弟と団地に住んでいたとき、きもの教室を開いていた。そのちらしを日曜日の夜、各部屋のポストに配る。廊下に面した台所からは夕餉の匂いがしたり、お風呂場からはシャンプーのいい香りがしていた。日曜日は弟がよく料理をしてくれたが、一人の日曜日の夕餉はなんとなくさびしい。

昨夜はラグビーの試合を見ていた。ルールもだいぶ覚えた。昨夜は審判がプレイ中に脳震盪を起こした選手を医療的なチェックをするために退場させ選手交代をした。危険なスポーツだけに、審判にそんな権限があるのはいいとおもった。両チームともに最後まで諦めないいい試合だった。もちろん、日本の勝利に沸いた。

「ノーサイド」という言葉は日本だけのものらしいが、試合が終了するとお互いの健闘を称えあう。激しいスポーツだけにその姿はスポーツマンらしくて、いつもいいなぁ と思う。サッカーはそういう称えあう思いをお互いに交換することがあまりできない。先日の宮城松島の75歳以上のシニアサッカーの決勝戦のコメントが両チームの代表から入った。最後の5分は攻める側も守る側も本当に力を尽くした ということだった。

ノーサイドはいつもあるような気がする。例えば、夫婦でも親の介護が終わったとき、この長寿社会では夫婦がお互いに称えあってもいいのではないだろうか。それぞれの立場でひとつのことが戦いであったとしたら、それはある区切りをもって「ノーサイド!」と褒め称えたられたら と思う。


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