胸が痛むニュースはトルコの地震ですね。津波がないとはいえ、見るも無残な建物の崩壊です。車で逃げた方も多く、救援隊が現場に行けないとか。支援物資でなく義援金をとトルコ大使館はお願いしています。シリアの問題はさらに深刻かもしれません。ウクライナ情勢といい、国際的な支援がなくてはどうにもならないのではないでしょうか。
今日は貴重な体験をしました。朝のスクールガードの時でした。2年生の男の子が途中で動かなくなりました。(時々あるようです)一番後ろを歩いていました。歩みが止まり、フェンスを足でけるなど始めました。近くには私しかいません。子供たちとたくさん接してきましたが、学校へ行きたくないへの対応はありませんでした。ただ、無理に連れて行かないだけは守ろうと思いました。思いあぐねてそばにいると、お姉さんが飛んできてくれました。
手をつないで離さずに引っ張っていきますが、抵抗して動きません。ランドセルをつかんで引っ張ると転んでしまいます。それでも、彼女は弟の重いランドセルと上履き入れを持ち、手を離しません。ランドセルを持って手は貸さずに、一緒に歩きました。子供たちを送ったほかのスクールガードさんに会うと、男の子はさらに抵抗します。
あと10メートルくらいで別れるところに来ると、お姉ちゃんは泣き出しました。ハンカチで涙を拭いてあげて、肩を抱いて歩きました。「偉いね、大丈夫だよ」「偉いね、もう少しだから大丈夫」とそれだけしか言えませんでした。
いつも別れるところまで来ると、男の子は自分でランドセルを背負おうとしました。手を貸してランドセルを背負わせ手袋をさせて「いってらっしゃい!また明日ね」というとお姉さんは弟の手をしっかりつないでいつものように歩きだしました。
見送ってから、胸にズシーンとくるものがありました。お姉さんは4年生です。あの逞しさは・・・!私にはなかった!けっして諦めずに引きずってでも行くという姿。
明日あったら、誰にも見られなかったら、二人共抱きしめてあげたい。