ロッコさんの散歩

街を歩く。近くの山に登る。店に入って安くておいしいものを食べる。掘り出し物を見つける。それが散歩の醍醐味。

吉村芳生 超絶技巧を超えて

2021年06月20日 | その他

神戸ファッション美術館で開かれている吉村芳生展、今日が最終日だということで慌てて観に行く。寡聞にして知らない画家なのだが超絶技巧という惹句とポスターのフジの絵に惹かれての鑑賞。

うーん、確かに超絶技巧。リトグラフやシルクスクリーンによるものの制作方法の解説がよくわかったわけではないがわかった範囲でも気の遠くなるような手法が用いられていることに思わずため息がでてしまう。さらには色鉛筆で彩色された植物の絵の精緻さにも気が遠くなる思いがする。実際の新聞を鉛筆で再現した上に自画像を描いたものもあったがこれまたタメ息の出るような精密さ。

年譜によれば作者は63歳で亡くなっているが、ここまで根を詰めたら寿命も縮まるんじゃないの、いや作者本人がこういう技法を突き詰めることに情熱を燃やし喜びを感じていたとしたら本望だったのかななどとつい凡人は詮索したくなってしまう。

さらにはこういう超絶技巧で作られたものとその対極にある極度に簡略化した抽象的な作品との落差の大きさに戸惑いを覚え、どうしても手間暇かけたものの方に肩入れしたくなりその金銭的価値が気になってしまい、芸術を鑑賞するという姿勢にほど遠くなってしまう俗人の自分を反省するのだった。

 

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山下洋輔スペシャルビッグバンド

2020年12月19日 | その他

毎年12月には兵庫県立芸術文化センターでジャズの公演がいくつか行われるのでどれか一つぐらいは聴きに行くことにしている。ということで今年は山下洋輔の公演を聴きに行った。

 

今回はベートベンのピアノソナタ「悲愴」とドボルザークの「新世界」をアレンジしたものと、山下洋輔のオリジナル3曲という構成。山下洋輔といえば昔はピアノを肘打ちしたり燃えるピアノでの演奏をしたりと過激なパフォーマンスのフリージャズで有名だったが、今回はビッグバンド構成だったのでピアノは控え目、管楽器の方が目立つ演奏だった。ピアノをもう少し聴きたかったので少々物足りなかった。

とはいえ年末の恒例行事が終わって1年を締めくくり、改めて時の経過の速さを実感したのだった。

ついでに西宮ガーデンズの今年のツリー

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雨、雨、雨

2020年07月12日 | その他

今年の梅雨の雨の降り方、その継続期間の長さは尋常ではない。日本は地理的に雨や雪で水に恵まれ、普段はその恩恵を受けているがひとたび許容量を超えれば負の面が出て、最近はその頻度が増えてきている。

今回も九州の洪水、土砂崩れなどの被害がひどい。気象庁も驚く異常気象ではあるかもしれないが、それでも「想定外」で片付けられては被害に遭った人はたまらない。川の傍に住まないというわけにもいかず、いったいどうしたらいいのやら。

雨の直後、たっぷり雨を含んだ六甲山から流れる住吉川の流れ

 

神戸は昭和13年に大水害があって大変な土砂災害の被害があったようだ。その後山には多くの堰堤が造られ治水が進み、今回も大きな被害は出ていないが、須磨区、長田区の山の斜面の一部崩れたところがあったとのこと。最近の異常な雨の降り方を見ているとこの先また大きな被害が出るのではと心配になってくる。

せめてもの罪滅ぼしに雨でコロナウィルスを流して一掃してほしいところだが、そうもいかず感染者は一時より増加傾向が続いている。新型肺炎だけでも大変な災害なのにこれに自然災害が加わるのではあまりにもつらい、と思わずタメ息がでてしまう。

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足踏み

2020年05月19日 | その他

新型肺炎の感染者数は16,000人台で足踏みを始めたようだ。兵庫県では昨日も感染者数は0だった。このままいけば近々緊急事態宣言も解除されそうだが、緩んでもいいいけど適度にねといわれるとそれはそれで心配だ。

新生活様式とやらではマスクの着用が推奨されそうだが、最近気温が上がってきたのでだんだんマスクが苦痛になってきた。人がいないところでは外して深呼吸してしまう。都会のあまりきれいでもない空気でも思い切り吸うとおいしく感じてしまう。

コロナウィルスは気温が高いのは嫌いという説もあるので、大いに期待したいところだ。

昨日雨が降って住吉川の水量が増え流れも速くなっているのでカモの親子は大丈夫かと見に行くが見当たらなかった。二号線より南しか見ていないが、上流かどこかの草むらにでも避難して無事でいてくれるといいのだが。

 

カモの香箱座り

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初めての山登り 白馬三山縦走②

2020年05月12日 | その他

さて準備も整い梅雨も明けた8月の上旬、全員地下足袋姿でヒタヒタと当時の国鉄の駅に集合し夜行列車に乗って一路大糸線の白馬駅を目指した。

その後登山口の猿倉に向かい、T先生に先導され、まずは白馬鑓温泉を目指した。50年前とはいえさすがに全員地下足袋姿の一行は、他の登山者からは珍しがられたり感心されたりした。初日は白馬鑓温泉小屋で1泊。水着持参で露天風呂にも入った。

翌日は白馬鑓ヶ岳、杓子岳を経由して主峰白馬岳直下の白馬山荘で宿泊、翌日は無事目的の白馬岳を踏むことができた。その後小蓮華山、白馬大池などを経由して蓮華温泉に下った。ここでは入浴した覚えがないのでそのまままたヒタヒタと帰途に就いたのだろう。

正直なところそれほど山に感激した記憶はない。むしろ友人たちと露天風呂に入ったり小屋に泊まったりしたことの方が印象に残っている。しんどくてもうこりごりとは思わず楽しい思い出として残った。

後々白馬岳にはルート、季節を変え何回か行っているが、この高校登山の時のルート設定は山を熟知されていたT先生ならではだった気がする。夏の白馬岳には猿倉から大雪渓を登ることが多いのだが、そうすると高低差が大きく落石などの危険もあるので、初心者ばかりの学校登山としては白馬鑓ヶ岳からのルートの方がふさわしいと考えられた気がする。

珍しい高山の温泉にも入れ、気持ちのいい稜線歩きを楽しめるなかなか素晴らしいルートが選ばれていたと思う。

まだ白黒写真の時代だった。全員地下足袋姿。

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どこへも行けないので

2020年05月07日 | その他

最近ゴミの量が増え、収集に携わる人も大変らしい。ずっと家にいるとこの際ということで皆、断捨離に走るらしい。当然といえば当然、出されるゴミも増えるはずだ。今出さないといけないというものでもないので今回の騒ぎが収まってから出そうと今のうちに整理だけでもしておくことに。

山関係ではこんなものが出てきた

懐かしの定番、登山シャツ、ニッカーボッカー、ハイソックス。

ニッカーは裾さばきがよくて穿きやすかったが、ハイソックスは穿いているうちに下がってくるのでゴムで留めたりすると膝の裏が痒くなったものだ。シャツはズボンにインで、靴下はなぜかアーガイル模様が多かった。

流行は繰り返すとはいうものの、これは繰り返すことがなかった。素材やデザインを少し変えてもういちど流行らせてみたい気もする。

 

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延びる

2020年05月02日 | その他

予想はしていたがやはり自粛期間が延びることになってしまった。そうは簡単にコロナは消滅しないようだ。以前のSERSやMERSよりウィルスは賢くなって無症状の人も増やし見つからないようにして生存を図るのだそうだ。まったくいい迷惑だ。

以前のように今日はあそこへ行ってとか、何をしてとかがまったくなくなると時間も気にしないし曜日も日付もどうでもよくなってくる。それでも食事だけは規則正しくどんどん胃袋に吸い込まれていく。

最近は散歩コースも人が多くてすれ違いにも気を遣う。距離をとってと思ってお互い阿吽の呼吸でよけるようにするのだが、この呼吸が合わない人や頓着しない人が時々いて疲れる。最近は散歩コースよりむしろ人があまりいない住宅地を歩くことも多い。

住吉川沿いの散歩コースの水飲み場に忘れてられている子供の長靴。もうひと月ぐらいずっとこのままだが持ち主はいずこ

 

飲食店に掲げてあった噂のアマビエさま。初めはアマエビだと思っていたが違うようだ

 

 

 

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マスクさま

2020年04月25日 | その他

乗客が乗ることがなくなったJALの飛行機の座席のひとつに一箱ずつマスクが行儀よく積まれている写真を見た。またフランスのどこかでマスクを積んだトラックが強奪されそうになったとかで兵士がものものしく警備している映像も見た。もうこうなるとマスクさまだ。

何か月前ぐらいまでは百均でも気安く売られていたマスクさま。突然姿を消してはや2か月くらいか。初めはすぐにでも手に入るようなことを政府は言っていたが店頭でみかけることがなくなった。

マスクが好きな日本人を不審な目で見ていた欧米人が今やこぞって手に入れようとするのだから足らなくなるのは当然かもしれないが、一番必要な医療の現場で不足する事態を一刻も早く何とかしてほしいものだ

そんななか久しぶりにドラッグストアをのぞいたら3パックくらい何気なくぶら下がっていらした。7枚入り税込み305円だった。昔は1枚10円くらいでもあったと思うと高いが、日本製でもあるし需要と供給のバランスが崩れた今ならやむを得ない価格かもしれない。さっそく1パック買わせていただいた。

そんな貴重なマスクさまだが、散歩などしているとけっこう道に落ちているのだ。今日も2つほど見かけた。大人なら触りはしないが子供が触ったりすることも考えられる。美観もよくない。落としたことに気づいてないのかもしれないが、けっして気分のよいものではない。

何百億円かのアベノマスクは配り始めたと思ったらその品質に問題ありで回収中とか。首相は言い出しっぺの意地なのか他の閣僚が紙マスクなのに一人布マスクに拘っているが、いつもあごが出ていて明らかに小さい気がするのだが。

 

 

 

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一万人突破

2020年04月19日 | その他

感染者数の増加速度が速く、ついに1万人を超えてしまった。恐るべき感染力だ。三密を避けるなら散歩にも出ない方がいいのかもしれない。しかしそれではあまりにつらいので出かけるのだが、散歩コースにも明らかに人が多い。そんななか若者のグループが大声でじゃれたりしてるのをみると思わず説教でもしたくなる。なんだかまるで自分が風紀委員にでもなったようでいやになる。

桜は散りツツジが華やかに咲いてきた

 

 

山肌はといえば芽吹きの淡い緑が目立つようになってきた。これからまさに山笑う季節になるというのに・・・。

 

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時はゆっくり流れる

2020年04月15日 | その他

買い物と散歩しか出歩かなくなって1週間。規則正しい生活をと思うのだが、夜型に拍車がかかって遅寝遅起きになっている。これも連日続くとある意味規則正しい生活ではある。

日付も曜日もさらには時間もあまり気にしなくなると、なんとなくゆったりと時間が過ぎてゆく。

そんなとき、散歩に出ると足元の小さな草に眼が行くのだった。

 

 

 

 

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