はるばる高崎まで来たのでついでに富岡製糸場に寄ることにする。富岡製糸場は明治5年、日本で初めて作られた官営の製糸場。日本各地にあるいわゆる近代産業遺産の代表的な建物である。
日本が長い鎖国下の武家社会から開国、近代国家に生まれ変わったのは今からたかだか140年ほど昔にしか過ぎない。この大転換の時代に造られたものに興味があって、この製糸場も以前から見てみたかった。
高崎から上信電鉄に乗る。電車はスポンサーの宣伝列車になっていてなかなか派手である。
上州富岡駅で下車。富岡市マンホール。製糸場とは関係なさそうな柄
製糸場は歩いて10分ほどのところにある。日曜なのでけっこう見学者が多いようだ。
これは繭を保管する倉庫。乾燥のため窓が多い。レンガ造りは温かみがあっていいなぁ。
こちらは検査人館。フランスから招いた技術者の宿舎
フランス人技術指導者ブリュナとその家族の宿舎
こちらは工場の心臓部。糸を紡ぐ操糸場内部。昭和60年代まで操業していたそうだ
フランス人指導者の下全国から集められた工女たちが糸を紡いでいた、というと女工哀史みたいな話かと思うが、工場には診療所や寄宿舎もあって、なかなか厚遇されていたらしい。
診療所
見学を終って、富岡の街を歩いてみる。
ボタン屋さんの店先
クラッシックバケツの群れ
駅のトイレの屋根にはなぜかパンタグラフが
寄り道ついでに本当は桐生から出ているわたらせ渓谷鉄道にも乗りたかったが時間切れで果たせなかった。またのチャンスに期待して今回は帰ることにするか・・・。