気分が沈むときは元気の出る映画を、ということで「綱引いちゃった」を観ちゃった!
舞台は財政難で苦しむ大分市。学校給食センターの閉鎖が検討され、給食職員の解雇が持ち上がっている。主人公千晶は市役所広報課の職員だが、母親は給食センターで働いていて首切り断固反対の中心人物。そこへ市の知名度アップのため女子綱引きチームを作ることが提案される。そのメンバーにと給食センターのおばちゃんたちに白羽の矢が立つのだが、千晶は全国大会で優勝すれば解雇は撤回という条件を市長からとりつけ、いやがるメンバーを説得しチームを結成する。コーチには千晶に一目ぼれした地元のJAの綱引きチームのイケメンコーチが就任し練習が始まるのだが・・・。
8人のメンバーそれぞれが問題をを抱えていて一時はチーム解散の危機もあり、挙句は市長の裏切りもあるが最後は自分たちのために大会に出場することにするというのはストーリーの定番。千晶の母親を演じる松阪慶子他のメンバーが個性的で笑わせられたり泣かされたりするのも定番だがなんだか安心して観ていられる。
綱引きのトレーニングのなかで、天井からぶら下がった太いロープ昇りもこなしているのには非力な私などは感心してしまうのだが、観ているほうも思わず力が入り、元気をもらえる作品だった。
最近の松坂慶子は文字通りどっしりして明るいおばさんを演じることが多い。先日観た「北のカナリア」の吉永小百合とは違う路線を行っているようだ。同じ女優でもいろいろな道があるものだ。