去年の今頃、赤岳の文三郎尾根を登ろうとしたが強風であえなく撤退。1人ではもし吹き飛ばされても誰も見ていないのでそのままおさらばになるかと思えばやはり早々の撤退となってしまう。今回は登山ツアーに参加、強風にめげず頂上を目指したい。
美濃戸口からの林道を行くが早朝はところどころ凍結していて滑りやすいがなんとかツボ足で赤岳鉱泉着。
アイスクライミングの人工壁アイスキャンデーはかなり融けてだして支柱が見え出している。こうなるともう登るのは無理のようだ。大同心もくっきり
今回はゆったりしたツアーなので赤岳鉱泉で1泊。1200時頃に着いてしまったあとはガイドさんとメンバーの山談義に花が咲く。1500時ごろからは雨になるが今晩中には止みそうだ。
翌朝は快晴。装備を整えて硫黄岳を目指す。樹林帯を抜け赤岩の頭に出る。左赤岳、右阿弥陀岳の素晴らしい眺め
うれしくてつい1枚
赤岳稜線西側のゴツゴツ斜面
ここから硫黄岳頂上までのむき出しの尾根は、やはりかなりの強風となるが狭くはないのでなんとか行けそうだ。それに今日は飛ばされてもとりあえず気づいてもらえる安心感はある。
赤岩の頭から硫黄岳
硫黄岳には大きな爆裂口があって覗き込みたいところだが、強風でとても近づけず火口壁の一部を撮るのがせいいいっぱい
赤岳への稜線。この風ではロープでの確保がなければとても歩けそうにない
手前が東西天狗岳、後ろは蓼科山
いつまでも眺めていたい眺望だが、強風でそれどころではない。下りはいっそう慎重に行かねば。赤岩の頭まで下りてくると風は弱まり思わずホッとする。
下りはあっという間で名残惜しい。小屋近くから大同心、小同心
小屋まで下りるとあれだけの風がウソのように穏やかな天気。昼食後下山となる。
普段1人で登ることが多いが、特に雪のある山では行動が制限され、行けるところもかなり限られてしまう。自分では行けないところにガイド付きツアーで登らせてもらうのもたまにはいいものだと思った。それに自己流で勝手にやっていて、雪山歩行に根本的な間違いをしていたことがガイドさんの指導でよくわかったのは大きな収穫だった。
お天気は最高、素晴らしい眺めのなか頂上に登れ、無事下山できたことに今日も感謝。