近場の雪山ということで滋賀の武奈ヶ岳に遠征。最近のヤマレコへの投稿でも今年の武奈ヶ岳は雪が多いという。これは行って見なければ。
湖西線の比良から八雲が原を経て行ければいいのだが日帰りではちょっと時間的に余裕がないので坊村から南西稜を往復することにする。
出だしから杉林の急勾配をツボ足で上っていくが、上りでも滑りやすくなったので40分ほど行ったところでアイゼンを着ける。この時期の武奈ヶ岳は今回が3回目だが確かに今年は雪が多い。御殿山の手前の樹林帯はこの時間帯でも十分雪がついていてまるで迷路の中を歩いていくようだ。
蔵王のモンスターとまではいかないが木々に付いた雪の造形は見事
2時間ほどで御殿山に到着。ここから眺める武奈ヶ岳への稜線はなかなか魅力的
いったん下って稜線へ出る。晴天ではないがそれほど風もないので快適な稜線歩きとなる。ここは東側にいくつも立派な雪庇ができるところなので東に寄り過ぎないようにだけ気をつける。
40分ほどで頂上に着くが残念ながら遠くはかすんでいる。
頂上付近の木々の雪化粧
帰りのバスの時間があるのであまりゆっくりもできず、来た道を引き返す。雪庇を避けるように歩く先行者
日曜なのでこの時間でもまだけっこう登ってくる人が多い
頂上を振り返る。雪の着いた稜線のこのカーブ、たまらなく美しい
今回は念のためスノーシューも持ってきたが、登山者も多くトレースもあるので出番がない。しかしせっかく持ってきたのだからと御殿山からの下りで着けてみる。トレースを外れて新雪をバホバホと踏んで行くが調子に乗ってルートから外れてしまうと戻るのが大変だ。斜面をトラバース気味に戻ろうとするが、そのままずれ落ちて戻るのがさらに大変になってしまう。バスに間に合わないと困るのでほどほどのところでスノーシューははずすことになる。せっかく持ってきたのになぁ。
下りてくると登山口手前の杉林の登山道はすでに雪が融けて泥道になっている。今日は気温が比較的低かったが明日からは気温もグッと上がるようだ。そうなると雪解けも一気に進む。雪はまことにはかなく美しいもの。そう感慨にふけりながら帰宅すると、北海道では暴風雪で死者が何人も出たとの痛ましいニュース。雪とは怖ろしいものでもあると頭を冷やされる思いだった。