大阪に出たついでに国立国際美術館で開かれている「貴婦人と一角獣展」を観る。西暦1500年頃作られたタピスリーであるこ。まるで絵のように思えるが近づいてみれば、当たり前だがすべて織られた繊維でできている。全部で6枚あって、それぞれ人間の六感を表しているんだそうだが、いわれてみないと凡人にはよくわからない。
驚くべき精巧さで織られていることは確かだが、不思議なことにあまり感動がない。いったいどれくらいの人数でどれくらいの時間をかけて織られたものかは全くわからないからだろうか。
1500年代といえば日本では戦国時代か室町時代くらいか。この頃の日本の職人技がどんなものだったのかよくわからないが、ヨーロッパのそれにはやっぱり肉食系の濃さがあるなぁと見当違いのような感想を持ったのであった。