ロッコさんの散歩

街を歩く。近くの山に登る。店に入って安くておいしいものを食べる。掘り出し物を見つける。それが散歩の醍醐味。

8月の家族

2014年04月21日 | 映画

メリル・ストリープ、ジュリア・ロバーツの2大美人女優迫真の演技で描く家族のドロドロ劇。もともとは舞台劇とのことでそんな雰囲気がよく出ている。

舞台はアメリカ中西部。夫ビバリーと妻バイオレットの夫婦、荒涼とした風景の中の一軒家が象徴するように夫婦仲は冷え、バイオレットはがんに侵され薬に溺れ、夫はそんな妻をもてあましている。そんななか夫のビバリーが突然失踪する。それを聞いて、バーバラ、アイビー、カレンの3人の娘とバイオレットの妹マティーが集まる。その場でビバリーが水死したことが知らされ葬儀を終え全員で食事を囲むが、その場で家族の問題が噴き出し、バイオレットと長女バーバラが取っ組み合いのけんかになる。かっての美人女優もそれぞれいい歳になっての迫真の演技である。3人の娘たちそれぞれに様々な問題を抱えていることが次第に明かされ、終盤さらにマティーから衝撃の事実が明かされ話はさらに泥沼に入っていってしまう。

両親の死や介護をきっかけに子供たちが集まり、話し合い、いがみ合い、それでも最後は和解し、めでたしめでたしというストーリーはよくあるが、この映画では特に解決策も和解もなくそれぞれが問題を抱えたままこの先どうするのだろうと問題を丸投げする形で終わっている。

ここまで泥沼でなくともどこの家族も少々の問題は抱えていてそれでも逃げることもできず向き合っていかなければならないのが現実。ハッピーエンドの物語ばかり見せられるよりは逆に救いがあるかも。

コメント
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