今年の8月は天候不順で安定した天気が得られず、山へ行きそびれてしまった。そんな悔しさを挽回するために今回まとめて秋の山に登ってみた。
9月の23日に三ノ沢岳に行ったときは夏から秋に変化するところだったが、10月の11日に雨飾山に出かけたとき大糸線沿線の白馬三山はすでに冠雪しており、秋から冬に模様替えしていた。そんな山の急速な季節の変化を肌で感じることができるのが山登りの楽しみでもある。
しかし今回の遠征中、9月27日に御嶽の噴火があり50名を超す登山者が犠牲になったと知ったときは言葉がなかった。懸命の捜索は続いたが残る行方不明者7名を残して山は冬に入り雪解けまで中断されることになった。
日本には高さ3000Mを超す山が全部で21あるがそのなかでも御嶽は初心者でも登りやすい山の筆頭だと思う。無雪期でお天気がよければ快適に楽しく登れる山である。特に田の原から登れば特に厳しい岩場もなく、王滝頂上、剣ヶ峰の2つに登れるし、王滝頂上からは山の腹から水蒸気が出ているのも見られ、生きた火山の息吹を感じることができる。しかし今回はこれが裏目に出てしまった。あとから考えると確かに予兆はあったのかもしれないがそれが規制につながるところまではいっていなかった。
私自身も3年前の秋にはじめて登り、その後も初冠雪、残雪期などにも行って季節ごとの変化を楽しみながら登らせてもらっただけに残念だし、自分が遭難する立場にあってもおかしくないので他人事ではなく複雑な思いである。
しかしだからといってもう山に登るのは止めようとは思わない。山に危険はつきものだが、それ以上の魅力もあるのだから。
今回、私も御嶽に行ったのじゃないかと心配してくれた方、心配かけてすみませんでした。同じような秋の山の写真ばかり見てくださった方、どうもありがとうね。