今日も快晴とはいかないが街で停滞するのももったいないので蔵王に行ってみる。蔵王といえば冬のイメージだが、秋には秋の美しさがある。
昨日の雨で気温が下がって今日も気温が低い。ズボンの下にパッチも穿いて備えることにする。駅前からバスで蔵王温泉に向かう。平日のためか温泉街はひっそりしているがロープウェイは動いている。天気が不安定なのでなるべく早く登ってしまおうと途中まではロープウェイを利用、樹氷高原駅から歩きだす。
最初はゲレンデを直登、観松平への登山道に入る。日差しがあればさらに美しいのだが
1時間ほどで稜線のワサ小屋跡へ出る。人影がと思ったらお地蔵さんだった
風も強く気温も低いので帽子と手袋を着ける。パッチも穿いてきて正解だった。
視界は最悪だがとりあえず主峰熊野岳は踏んでおこう。少し標高が上がっただけで岩にはエビのしっぽが張り付いている
熊野岳(1840M)着。標柱も凍えている
頂上のお社も寒そう
ほんとうに秋の山は油断がならない。晴れて風がなければ暑いくらいの時もあるが、ひとたび天気が崩れるとたちまち真冬の様相を見せる。
天気が良ければお釜などを見つつ刈田岳まで行ってみようと思っていたが何も見えないのではしかたがない。即退却を決め戻ろうとするが視界が悪いので一瞬方向を見失いそうになる。危ない危ない。帰りは地蔵岳を経てザンゲ坂を下る。
冬ならきれいな樹氷がつくアオモリトドマツも今はただの木
下りるにつれて視界はよくなってくる
片貝沼、ウツボ沼などいくつかの小さな沼のあるルートをとるが沼の周囲がなかなか美しい
山登りをしない人でもロープウェイで上から見るだけでなく天気さえよければ、この辺りをのんびりハイキングするのはお薦めだ
これでもかというくらい燃える秋
温泉街まで下りてバスの時間まで共同湯に浸かる。時間が早いせいか貸し切りだったので気持ちよく手足を伸ばす
山形駅まで戻っても、晴れ間が出たりまた雨になったりの落ち着かない天気の1日だった。東北の山のいくつかでは今日初雪が観測され季節はまた一歩前へ進んだ。