あべのハルカス美術館で開催中の「驚異の超絶技巧!」展を観に行く。
明治時代、金属、陶器、象牙など様々な素材で作られた精密な工芸品とその流れを引き継いだ現代アートの競演。技法は様々だがいったいどうやって作ったのだろうとただただ感心するばかりのものが多い。
現代アートというとあまり手間暇がかかっていないとしか思えない抽象的な作品を思い浮かべてしまうのだが、こういう究極の手間暇をかけた精緻な作品を作る人もいるのだと意外な感じがした。まことに人は様々、人間は面白い。
かって「芸術は爆発だ!」といった芸術家がいたが、この言葉、前衛的で抽象的な作品には似合うが、細密で具象的な作品にはなんとなく似合わない気がするのだった。