毎年この時期大阪で開かれる世界報道写真展を見に行く。昨年はヨーロッパに押し寄せる難民関連の写真が多かったが、今年は中米からアメリカを目指す難民のそれが多い。
報道カメラマンが危険地帯で捕まったりするのは自己責任、という論もあるけれど、危険を冒しても報道してくれる人がいなければ知ることのできない世界の現実がある。
問題の多くは貧困故ということだが、金持ち国でも国内外の問題山済みの現状あり。「金持ち喧嘩せず」って昔から言うんだけど金持ち喧嘩ばかり。
とはいえあまり重い内容ばかりでは心も重くなってしまうのでついでに中之島の東洋陶磁美術館でこちらも鑑賞
入り口を入るとおなじみのマリメッコの垂れ幕
展示作品はどれも撮影OKなのでいろいろ撮ってみる
鼻じゃないよね
ラクダさん
透かしがきれい
こんなのでお茶など一服
不安定
重厚・肉厚
ビーズがびっしり
これぞマリメッコ
マリメッコ風茶室
おしゃれな生活雑器
ついでに常設展も
カモを抱く韓国の少年
中国のふっくらさん
韓国白磁。粉々になったのを修復とある
日本のコレクターから寄贈された鼻煙壺コレクション
鼻煙壺(嗅ぎたばこ)はもともと西洋の王侯貴族のたしなみのひとつだったらしい。煙も出ず匂いもあなただけのもの。愛煙家の方々、こんなので優雅に吸ってみたらいかが。
フィンランドの工芸品はおしゃれで国も社会福祉が行き届いた住みやすいという漠然としたイメージがあるが自殺率はけっこう高いと聞いた。それぞれの国にそれぞれの悩みありか。
いろいろな国の工芸品をみているとどこの国にも職人技の素晴らしさがあり、互いに影響を受けあっていることを思えば、多様性の宝庫かも。
猛暑のこの時期、冷房の効いた美術館でしかも陶器というひんやりした作品を観るのはいかにも夏向きでよかったが、これから外へ出るのが恐ろしいと思いつつ美術館をあとにしたのだった