中之島香雪美術館で河井寛次郎の作品を鑑賞。
東京高等工業学校窯業科で学び、探求心にあふれたいろいろな技法を試したといわれるだけあってその作品のバリエーションは多いが、繊細に絵付けされた作品とは違い、地厚で持ち重りのしそうな大胆な造形という点で共通しているような気がした。柳宗悦らとの出会いで民藝の用の美の影響を受けた作品は気軽に日常使いできたらいいのだが、今となっては高価なものになってとてもそんなことはできないのが残念。
香雪美術館といえば阪急御影駅近くの鬱蒼とした広大な敷地が気になっていた。今回ついでに中之島の美術館の方でその関係の展示もあって、長年散歩で通るたびに気になっていた全容もわかってスッキリした。
敷地の中には茶室が2つあって母屋と渡り廊下でつながれているのだそうな。その茶室のひとつの再現がこれ
香雪美術館は明治時代雑貨商で財を成しその後今の朝日新聞を創設した村山龍平のコレクションをもとに造られたそうだ。あの広大な敷地、中之島の本社ビルといい、お金持ちはスケールが違うと感心しきり。