イギリスのサッチャー政権が全国の炭鉱閉鎖案を出したことに炭鉱組合が抗議のストライキを続けていたころの話。
テレビのニュースで炭鉱労働者たちが警察官と対峙する様子を観たロンドンの同性愛者たちが支援を思いつきカンパの寄付を集める。それを炭鉱に届けに行くが最初は同性愛者からの支援ということで労働者たちの反応は冷たい。それでも交流するうちにだんだん打ち解けていく。しかしそのなかにはあくまでも受け入れない者もいて運動は挫折しかけるが、最後は同性愛者たちのデモに炭鉱から応援にかけつけるまでになっていく。
実話に基づいた話だそうだが、LGBTに対する社会の目は今よりずっと冷たかった時代、保守的な地方の炭鉱労働者と同性愛者たちの連帯は画期的だったに違いない。久しぶりに「連帯」という言葉を聞いたようでなんだか懐かしい気がする。
それにしても世の中には男と女しかいないごく単純な関係だと思っていたのに今やいろいろな形があってそのどれもが尊重されるべきだという社会になってきたことに改めて驚かされる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます