12月には毎年ジャズのコンサートに行くことにしていて、今年も兵庫県立芸術文化センターで行われた渡辺貞夫の演奏を聴きに行ってきた。今年はコンボではなく16名のメンバーを率いたビッグパンド編成である。
今年で89歳ということで、体の動きや言葉にはさすがに年齢を感じさせるところがあったが、いったんアルトサックスを手にするとその音に年齢は感じられなかった。息遣いが感じられる吹く楽器なのでゆったりとしたスローバラードの音色は特に味わい深かった。ほとんどがオリジナル曲だったが終盤にはジョンレノンのイマジンなども演奏され、昨今の社会情勢を意識した”PEACE"というテーマが胸に染みた。
コロナの影響で大きな声援はご法度だったが、コアなファンの大きな拍手が印象的で心温まる思いに包まれたコンサートだった。
この後も公演は目白押しでとても89歳の人のものとは思えないスケジュールのようだ。来年も聴けることを楽しみにしたい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます