のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

箱根家族旅行☆1日目

2005年09月10日 23時17分26秒 | 日常生活
週末は家族で箱根まで旅行でございました
お風呂に入っては眠って、食べては眠って、
のスパイラルを楽しむ幸せな三日間。

会社の優待チケットを利用しての旅行だったので
事前に宿泊施設に対する知識が何もなく
(調べる気もあまりなく)不安だったのですが
ゆっくりのんびりできる快適な
宿泊施設でした。

母親は部屋の広さに感動し
妹は部屋がオートロックではないことを
喜んでいました。

「ほら、うちら家族ってみんな
 基本的にばかやん?」

・・・・へぇ。
みんなひとくくりですかい。。。

こんな中でも父親はいつもどおり
無言を通します。
しかし、部屋の中でいっとう素敵な場所を
一番に陣取っています。

生活の知恵を静かに身につけている父。

夕食が17時半からでしたので
外に遊びに行くのはあきらめ
早速温泉を堪能し、その後は部屋で
まったりと過ごしていました。
怠け者生活が大好きなのりぞう一家。

ちなみにチェックインは15時でしたが
13時半に無理矢理、隣の駅まで
迎えに来てもらいました。
最寄り駅までの迎えしかしません、と
事前に聞いていたにも関わらず
電話で聞いてのける妹。
こういうときの頼もしさは家族で一番です。
・・・すごいよ、あんた。

一番心に残ったのは福岡との時差。
17時半でまっくらな外の世界に
福岡人4人はびっくりでした。

・・・訂正。
父親以外の福岡人はびっくりでした。
どんなときも感情を表に出さない
素敵な父親です。

というわけで、一日目は
ゆっくりと終わったのでした。

一日目の夜、再度入った温泉で、母親が
「今日が一番幸せだと思うの。」
とぽつりと呟いていました。

実感こもりすぎだってば。。。

語り女たち

2005年09月10日 03時28分03秒 | 読書歴
■ストーリ
 一見平凡な語り女たちが紡ぐ、平凡な日常の中で生まれた
 奇妙な出来事の物語。それら幻想世界の出来事を聞く男。
 幻想的な-そして日常的な-「謎」のものがたり。

■感想 ☆☆
 北村薫さんの文章はやさしく暖かく、そして美しい。
 そういった彼の文章を思う存分、堪能できる作品。
 どこか不思議な異世界の空気をごく自然に受け止める男。

 彼の平常心が私たちをいつのまにか異世界に
 引き入れる。

 すっと読める文章だからこそ、感じる違和感。
 異世界はきっと思っているよりも私たちのすぐ傍に
 存在しているのかもしれない。

ブラス!

2005年09月10日 03時23分01秒 | 映画鑑賞
■ストーリ
 1917年に炭坑夫の余暇活動として結成されたバンド、
 グライムソープ・コリアリー・バンドの実話をヒントに映画化。
 崩壊してゆくコミュニティーを舞台に、音楽と共に生きる歓びと
 友情に支えられた人生の素晴らしさを感動的に描く。
 炭坑閉鎖に揺れる街。人々は生きる希望を失いかけていた。
 そんな時、彼らに勇気と希望を与えてくれたのが音楽だった。
 炭坑夫の仲間たちで結成された伝統あるバンドは、街と自分たちの
 誇りを賭けて全英大会に出場し、決勝大会が開催される
 ロイヤル・アルバートホールを目指す。

■感想 ☆☆☆☆
 地味な映画ではある。が、静かに余韻が体を駆け巡る。
 その余韻を与えているのが音楽なのではないだろうか。

 生きていくのに必要なもの、お金や仕事を奪われた
 労働者たち。彼らが失った希望は、本来、生きていくためには
 特に必要ないはずの「音楽」によって再び蘇る。

 生きていくのに必要なものは、「仕事だけ」でも「お金だけ」
 ではない。むしろ「希望」や「自尊心」が根底にあってこそ
 の「仕事」や「お金」なのだと気づかされる。

 夜中の病棟前で「生」を願って奏でる音楽。
 決勝大会で自分たちの「自尊心」をかけて奏でる音楽。
 現在の自分の思いを全身に込めて奏でる音楽の重厚さに
 圧倒される。

 ラストに流れる「威風堂々」は
 曲調と曲名と、そして演奏する彼らの風貌、すべてが
 よくあっていて、胸が熱くなる一曲となっている。

 最後に劇的な幸福は訪れない。
 炭鉱は閉鎖され、字幕で2万5千人の失業者が
 出たことが知らされる。
 それでも、絶望ではない。それが音楽の力、そして
 家族や友人、恋人など人間同士の絆の力なのだろう。

私の頭の中の消しゴム

2005年09月10日 03時07分51秒 | 映画鑑賞
■ストーリ
 物忘れが激しいスジンは、忘れ物を取りに戻ったコンビニで
 チョルスという青年に出会う。偶然に再会を重ねるうち彼らは
 愛し合うようになり、やがて結婚。しかし、その時すでに
 スジンは若年性アルツハイマー病に冒されていた。病状が
 日々悪化し、夫が誰かすらも忘れてしまうスジン。
 チョルスにできることは、たとえスジンが全ての思い出を
 忘れてしまっても、彼女への愛を貫く事だけだった…。

■感想 ☆☆☆☆☆☆ /涙度:☆☆☆☆☆☆
 日本テレビで放映されていたドラマ「ピュアソウル」が
 韓国で映画化されたもの。日本版では、永作博美さんと
 緒方直人さんが主演のふたりを演じていました。

 出逢えた人との恋愛を純粋に楽しむ前半。
 お互いを見詰め合う視線やその視線を受け止める笑顔は
 見ているこちらが照れてしまうほど甘く、お互いを
 思う心の温かさをうらやましく思う。

 お互いがお互いをどれだけ必要としているかを
 あますことなく見せていたからこそ、その後
 彼らを襲う運命の過酷さに胸が締め付けられる。

 愛している人の名前も顔も忘れていく恐怖。
 ふと記憶がよみがえってくるときの絶望。
 愛されていたはずなのに、忘れられていく恐怖。
 笑顔で昔、付き合っていた男性の名前を呼ばれる絶望。

 誰が悪いわけでもないからこそ
 誰も責めることができないからこその苦しみ、悲しみ。

 ヒロインの最後の選択も、その選択を支える家族も
 そして、それでもヒロインに記憶の片鱗を取り戻させたい
 と願うヒロインの夫にも共感できてしまう。
 お互いを思いやる心も時に周囲を苦しめるときがある。
 そういう「どうしようもないこと」が世の中には
 あることに気づかされた。

 「ここは天国ですか?」

 記憶がなくなっても安らぎや心地よさを感じる感覚は
 なくならない。そして「思い」も。そのことが
 一筋の救いとなる。

 デートムービーとしてはお勧めできない。
 それぐらい泣ける映画。
 ・・・・・そういえば、テレビ版でも号泣したっけ。