■ストーリ
留学生として南ドイツを訪れた日本人女性京(ミヤコ)。
男女共同の学生寮に驚き、習慣の違いに戸惑いながらも、
楽しい仲間に恵まれ、パーティやサッカー観戦、小旅行と
ドイツ暮らしに夢中になっていく。幸田露伴、文、青木玉を
継ぐ筆者が、人との出会いと別れ、美しい街の息吹を
詩情豊かに綴る新感覚の長篇エッセイ。
■感想 ☆☆*
エッセイと紹介されてはいるが、主人公の名前からして
筆者と異なるため、連作短編集を読んでいるような気持ちで
ページを繰り続けた。
ひとつひとつが短く、あっさりとしている。
よくあるような「留学」エッセイではなく、日本と南ドイツの
人の特性や文化の違いについては、あまり触れられていない。
学生時代に出会った人たちとの出会いを通して
自分が何を考えたか、この学生時代の先に広がる未来には
何があるのか、など内面を見据えた話が多い。
筆者にとって、留学もそこでであった異国の人も
「特別」ではないのだろう。
どこであろうと、「学生時代」であり「青春時代」
どの国の住民であろうと、「友人」という括りなのだ。
このナチュラルさがグローバルというものなのかもしれない。
ドイツの伝統的な暮らしや文化はよく分からないけれど
様々な国の人たちの多様な考えに触れることは楽しそうだと
思えてくる作品だった。
留学生として南ドイツを訪れた日本人女性京(ミヤコ)。
男女共同の学生寮に驚き、習慣の違いに戸惑いながらも、
楽しい仲間に恵まれ、パーティやサッカー観戦、小旅行と
ドイツ暮らしに夢中になっていく。幸田露伴、文、青木玉を
継ぐ筆者が、人との出会いと別れ、美しい街の息吹を
詩情豊かに綴る新感覚の長篇エッセイ。
■感想 ☆☆*
エッセイと紹介されてはいるが、主人公の名前からして
筆者と異なるため、連作短編集を読んでいるような気持ちで
ページを繰り続けた。
ひとつひとつが短く、あっさりとしている。
よくあるような「留学」エッセイではなく、日本と南ドイツの
人の特性や文化の違いについては、あまり触れられていない。
学生時代に出会った人たちとの出会いを通して
自分が何を考えたか、この学生時代の先に広がる未来には
何があるのか、など内面を見据えた話が多い。
筆者にとって、留学もそこでであった異国の人も
「特別」ではないのだろう。
どこであろうと、「学生時代」であり「青春時代」
どの国の住民であろうと、「友人」という括りなのだ。
このナチュラルさがグローバルというものなのかもしれない。
ドイツの伝統的な暮らしや文化はよく分からないけれど
様々な国の人たちの多様な考えに触れることは楽しそうだと
思えてくる作品だった。