のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

夢占い

2008年04月20日 09時38分00秒 | 日常生活
両思いなのに、友人や環境が邪魔をしてすれ違ってばかり
という、まるでドラマのような夢を見ました。
夢のことなのに、今思い返しても胸が痛むほど
妙にリアルな夢でした。

目覚めて、
「あ、夢か。夢なのに泣きそうなんだけど。
 未だに心が痛いんだけど。妙にリアルだったなぁ。」
と思いながら、現在の時刻を確認するべく、携帯を見ると
そこには、今、とても気になっている人、
気になっているし、連絡先も知っているけれど、
連絡を取るには勇気がいる人から
なんということのないメールが届いていて、
夢で感じた心の痛みを一気に忘れ、有頂天。

・・・という夢を見ました。
起きてすぐに携帯を確認し、夢だったことにがっくりしました。


・・・・はて。
ワタクシは、一体、どなたからの
メールが届いていなくてがっくりしているのかしら。
メールの文面を今もそらんじているほど
鮮明に夢を覚えているというのに
その「気になっている人」を思い出せません。

それにしても夢を覚えている状態も久しぶりだというのに
夢の中の夢まで覚えているなんて、ワタクシにとって
画期的な状況です。

もしかして、ワタクシ、恋心に飢えているのでしょうか。
自分の心理状態がいまひとつわかりませぬ。

クリストファーの魔法の旅/D・W・ジョーンズ

2008年04月20日 09時28分27秒 | 読書歴
30.クリストファーの魔法の旅/ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

■ストーリ
 クリストファーは幼いころから不思議な夢を見ていた。
 岩場を抜けて様々な谷におりていくと、谷ごとに違う世界がある
 という夢。クリストファーが別世界へ旅することのできる強い魔力を
 持っていると気づいた伯父の魔術師ラルフは、クリストファーを
 騙し、利用し始める。しかし、目覚めているときのクリストファーは
 いっこうに魔法が使えなかった。心配した父親に探知能力者ポーソン
 博士のところへつれていかれたクリストファーは、意外なことを
 聞かされる。
 「おまえは命が九つある特別な大魔法使いで、
  次代のクレストマンシーになる身なのだ。」
 クレストマンシーシリーズの一作。
 シリーズ他の作品の感想はコチラコチラ。

■感想 ☆☆☆☆
 シリーズを通して、魔法が不正に使われていないかを監視する
 「クレストマンシー」という役職についている
 クリストファー・チャントがまだ自分の能力に気付いていなかった
 子ども時代のお話。

 クレストマンシーシリーズを3作読んだ時点では、この作品が
 もっともお気に入りだ。ファンタジーと児童小説の王道ともいうべき
 要素がふんだんに盛り込まれていながら「どこかで読んだことのある
 ような小説」になっていないのはダイアナ・ウィン・ジョーンズさん
 ならでは。彼女の話を広げて、広げて、広げておいて、ラストに
 怒涛のように決着をつけていく物語の進め方は、ここでも健在。
 ラストの善玉と悪玉の戦いは、息詰まる展開でスリリング。
 手に汗を握りながら読み進めた。

 面白いな、と思ったのは、クリストファーを利用している伯父の
 「ずるさ」に終盤近くまでクリストファー自身がまったく気付かない
 こと。どう考えても、怪しい伯父の言動をクリストファーは
 まったく疑いもしないどころか、伯父を唯一の心の拠り所とする。
 そして、助けてくれているはずの老クレストマンシー・ゲイブリエル
 を毛嫌いし、心を開かない。
 孤独を感じている人間にとっては、善よりも悪のほうが口当たりよく
 魅力を感じてしまうことを実感した。孤独を感じていなくても、
 基本的に人間にとっては、善よりも悪のほうが魅力を
 感じやすいのだろう。

 しかし、クリストファーは、自分の能力を使い、様々な世界へ行き
 そこで出会った人たちによって、少しずつ大人になっていく。
 大人になったクリストファーが伯父を見て、その狡さ、嫌らしさ
 安っぽさを感じ取る場面は、読んでいて爽快さを感じたし、
 子どもから大人になったクリストファーを見事に表現していて
 ハラハラしながら読んでいた私に安心感を与えてくれた。

 クリストファーが「クレストマンシー」になり、やがて出逢う
 キャットをどんな思いで引き取り、見守っていたのかが
 この作品を読むことで、改めて分かった気がする。