のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

生きる意味

2008年04月27日 23時26分54秒 | 日常生活
礼拝で心に残った話。
教会の役割について。

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新聞の投書欄に
「生きる意味が分からない。
 生きていく喜びが分からない。
 自分がなぜ生きなければいけないのかが分からない。」
という文章が掲載されていた。

教会は、こういった問いかけに答えられる場所でなければならない。
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私は問いかけに答えられない。
死にたいと思ったことは一度もないし
生きなければいけない理由を考えなければ
生きていけないような辛い事態に陥ったこともない。

定期的に幸せが訪れ
ふと気付くと、楽しいことに遭遇し
苦労せずとも、口をおっぴろげて笑わずにはいられないような
オモシロイことを見つけることができてきた私の人生。
だから、なぜ生きなければいけないのかなんて
考えたこともなかった。

今の私は、生きなければいけない理由を
明確に語ることはできない。
けれど、生きなければいけないのだと思っている。
生きるのは権利ではなく、義務だと思っている。
根拠もなく。

私は運が良い人生を送ってきた。
だから死にたいと思ったことも不幸だと思ったこともない。
けれど、弱い人間だから、
そんなに運が良いのに、どこかで孤独を感じていて
ひとりで生きていくことが出来ないと思っている。
同時に、誰かに甘えて拠りかかることをかっこ悪いと
思ってしまう弱さを自覚している。
だから私は人間ではなく神様に救いを見出したのだと思う。

私にとって、教会は救いだったし、今も救いだ。
だから、いつまでも教会に救いを求め続けるばかりの存在ではなく
いろんなものをもらった教会に対して、私ができることを
しっかりと考えなければいけないのだと思う。
そのためにも、教会の存在意義について、教会の役割について
私なりに考えていかなければいけないのだと思う。

そんなことを最近、ぐるぐる考えているのは
冒頭で紹介した牧師の説教が強く印象に残ったのもあるが
それよりも採用活動に参加して、今の日本にとって
宗教がいかにタブーであるかを肌で感じたからだ。
宗教は特別なものではない。そう思ってきたけれど、
今の日本では明らかに異質なものらしい。

ハゲタカ

2008年04月27日 23時01分55秒 | テレビ鑑賞
■ハゲタカ/NHK
■出演
 大森南朋、松田龍平、栗山千明、柴田恭兵、田中泯
■ストーリ
 「その男、悪魔か救世主か」
 バブル崩壊後、「失われた10年」と呼ばれる長いトンネルの闇に
 包まれていた日本に、風穴を開けに来た男がいた。日本経済界で、
 外資系のファンドマネージャーとして暴れ回る男の名は、鷲津政彦。
 ビジネスとして外資的な合理主義を盾に、次々と日本企業に切り込み
 買収していく彼は、「ハゲタカ」と呼ばれていた。
 一方、襲い来る「ハゲタカ」に敢然と立ち向かう男がいた。
 旧態依然とした日本の体制にもがきつつ、懸命に日本企業を支え続け
 ようとするエリート・バンカー、芝野健夫。日本初の企業再生家として
 企業再生の道を模索して行く。

■感想 ☆☆☆☆☆
 経済についての詳しい知識はまったくない。
 新聞も経済面は真面目に読んでいない。見出しを斜め読みしている
 程度だ。それでも十分に楽しめる親切なつくりとなっている。
 役者の骨太な演技と、バブル崩壊後、もとい戦後の日本経済が
 得たもの、失ったものに真っ向から向き合った真摯なつくりが
 見終わった後に深い余韻を残す。
 さすがNHKと拍手をしたくなるドラマだった。

 印象に残った科白がふたつ。
 田中泯さん演じる熟練技術者が芝野に向けた問いかけ
 「俺達は伝統を守ろうとしてきた。
  けれど今は違うんだな。
  伝統は壊すものなんだ。
  いつから伝統の価値はそんなに低くなったのかな。」

 栗原千秋さん演じる東洋テレビ社員も芝野に向けて問いかける。
 「あなたたちは一体、何をやっているんですか?」

 日本経済は戦後、目覚しい発展を遂げた。
 今、その中で失われたものに目が向けられつつある。
 私たちは失ったものを取り戻すことができるのだろうか。
 日本経済は10年後、20年後どうなっているのだろう。
 そんなことを真剣に考えさせられたドラマだった。