のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

祇園精舎のバチの声

2009年07月02日 08時07分55秒 | 日常生活
会社からの帰り道、駅に降り立つと、小倉の町に夏が到来していました。

町中に鳴り響く太鼓の音。
街角に無造作に置かれている太鼓の姿。
そして、その周囲に集う法被姿の面々。

馴染み深い小倉の夏の風景です。

太鼓の音を聞いて夏を感じ、高揚する己に
幼い頃からの記憶による連鎖反応的刷り込みをひしひしと感じました。

昨日が打ち初め式だった小倉祇園太鼓は
7月17日からの3日間が本番です。

それまでは太鼓の音と共に過ごす夜が続きます。
幸せだー。

恵みの雨

2009年07月02日 00時20分31秒 | 日常生活
朝から豪雨に見舞われた福岡地方。
前日、傘を会社に置き忘れたワタクシは
やむなく最寄り駅まで母上に車で送っていただきました。

家から最寄り駅まで送ってもらっても
電車を降りてから会社までの道のりがあるわけですが
それはそれ。まずは目の前の問題から。
たくさんある課題にはひとつひとつ取り組んでいくしかないのです。
その後のことはその後に考えよう。

ほら。博多は雨やんでいるかもしれないし。
時間が経つと、雨も小降りになるかもしれないし。
と、ポジティブシンキングをイメージトレーニング的に
活用しながら博多駅までやってきましたが
そこはかとない希望もむなしく、博多駅も大豪雨でした。
むしろ、ますます雨足はひどくなっていているような気が。
傘をさしている方々さえ、横殴りの雨に濡れ模様です。

あまりの豪雨っぷりに少し腰がひけたものの
博多駅から会社に向かうバスは
博多駅のすぐ隣にあるバスセンターから出発しているのです。
バスセンターまでたどりつけさえすれば
屋根があるので、ぬれることはないのです。
バスセンターまでは直線距離にして、わずか20メートル程度。

よし。いける!
この勝負、勝てる!

と、ダッシュで博多駅を飛び出したワタクシは
わずか1メートルで敗北感にうちひしがれました。

雨、容赦なさ過ぎるぜ。
バスセンターはすぐそこだというのに。
時間にしてわずか10秒程度だというのに。
押し寄せる無力感。
人間は自然の前では無力です。
勝てると思っていた自分がおこがましい。
偉大だぜ、自然。というか、豪雨。

すっかり濡れ鼠と化したワタクシを
すれ違う人たちが不思議そうに、胡散臭そうに見つめます。

バスの中でぬれた体を一生懸命拭いていると
同じバスに乗り合わせた先輩からメールが届きました。

「・・・傘、勿論、持ってるよね?」

うん。
これがきっとバスセンターですれ違った人たちも抱いた疑問。
まさかこの雨の中、傘を持たずに外に出る人がいるなんて
思いもよらないのでしょう。

・・・言い訳をさせてもらえるのであれば。
ワタクシだって傘をを持たずに外に出たわけではないのです。
傘を忘れたわけでもないのです。
傘を持てなかっただけなのです。
「持たなかった」と「持てなかった」の間にある
深くて大きな溝にぜひ気付いてほしいっ。



切々と語りましたが、バスで遭遇した先輩には
その違いを1ミリたりとも分かっていただけませんでした。
悔しかったので、昼休みに周囲の先輩方へ話したところ

「・・・なんか、のりぞうちゃんの話を聞いたら
 勇気がわいてくるよね。」
「うん。人間、たいていのことは乗り越えられるし
 恥ずかしいことなんて何もない、っていう気になるよね。」
「うんうん。なんとかなるんだよ、たいていのことは!」

と、喜ばれました。


・・・いや、そーゆー教訓話ではアリマセン。