のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

うたのおにいさん

2009年07月04日 23時17分10秒 | テレビ鑑賞
■うたのおにいさん
■のりぞう的2008年度冬クール1位
■木曜深夜テレビ朝日放送
■出演
 大野智、木村佳乃、千紗、片瀬那奈、丸山隆平、吹越満
 須藤理彩、小野武彦、戸次重幸、前田健、滝沢沙織

■感想
 私にとって当たり確率の高いテレビ朝日深夜ドラマ枠。
 かなりの確率でお気に入りドラマに出会えています。
 その枠で最近、かなり大好きな大野さんが主演ということで
 胸が高鳴りましたが、見事にお気に入りドラマになりました。

 九州では関東より一週遅れだったり、関東よりも更に放送時間が
 遅かったり、とハンデだらけの放送ですが、ちょうど仕事が
 忙しく、帰り着くのがちょうどこのドラマの時間帯だったことも
 あって、「早く寝なくちゃ!明日も仕事なのに!」と思いつつも
 ついついリアルタイムで見てしまっていました。

 「魔王」ではシリアス演技だった大野さんが
 今回は見事にハイテンション演技を披露。
 毎回、毎回、上川さん並の高速突込みの連続でした。
 (突っ込みといえば、ワタクシの中では吉本新喜劇の辻本さん
  内場さん、そして演劇集団キャラメルボックスの上川さん
  なんです。そこが全て同じカテゴリかよ!という突っ込みは
  置いておいて・・・。そもそも内場さんを知っている方なんて
  九州にはほとんどいないんだろうなぁ。。。)

 ドラマはコメディでしたが、「何も考えずに楽しめる」軽い作品
 というわけではなく、きちんとメッセージを持ったドラマでした。
 毎回、ドラマを見るたびに「仕事に対する考え方」や
 「仕事の仕方」について、このドラマが発信するメッセージに
 共感したり、興味を持ったり、反省させられたり、色々と
 刺激を受けていました。

 それにしても、このドラマ、なんで深夜放送だったんだろう。
 ぜひ21時ごろから放送して、中高生など若い子たちに
 このメッセージを聞いてほしかったかも。

メイちゃんの執事

2009年07月04日 23時11分39秒 | テレビ鑑賞
■メイちゃんの執事
■のりぞう的2008年度冬クール2位
■火曜21時フジ放送
■出演:水嶋ヒロ、榮倉奈々、佐藤健、山田優、向井理、
    岩佐真悠子、大政絢、姜暢雄 、谷村美月、堀内敬子
■ストーリ
 東雲(しののめ)メイは四国の田舎で暮らす、ごく普通の高校生
 だったが、交通事故により讃岐うどん屋だった両親を亡くす。
 両親の葬式の日、本家から迎えに来た執事の柴田理人から、
 父親が実は大富豪「本郷家」の長男にして本郷グループ全社の
 後継者であること、父親の死により自分が正式な後継者である
 ことを知る。 一夜にしてお嬢様となったメイは淑女教育を受ける
 べく、聖ルチア女学園に入学する。

■感想
 どうも最近、ドラマの趣味がどんどん「何も考えずに見られるもの」
 に偏っている気がします。重厚で誠実なつくりのドラマは
 やはり見応えがあって、見終わった後、大満足気分を味わうのですが、
 帰宅後にほっと一息つきながら見るドラマはこういう「出演者も
 スタッフも楽しみながら作りましたよー!」的なものばかりです。
 出演者もスタッフも楽しんでいるんだろうな、面白がって
 どんどんエスカレートしちゃったんだろうな、とバックヤードの
 面白がり方が透けて見えるドラマが大好きです。

 というわけで、このドラマ。
 榮倉さんのこと、実は少し苦手だったのですが
 (正直、かわいいかしら?このコ・・・とそのかわいささえ
  疑問視していました。ゴメンナサイ。)このドラマを見るたびに
 その魅力にくらくらとするようになりました。
 榮倉さんの天真爛漫な笑顔がこのドラマの主人公にぴったりで
 気がつけば大好きになってました。本当にかわいいなぁ。

 このドラマをいいなあと思ったのは、主人公たちだけでなく、
 脇の脇まで魅力的に作り上げていたところでしょうか。
 メイちゃんいがいのお嬢様方も魅力的な子ばかりでした。

 品行方正なお嬢様を演じた岩佐さんは、化粧映えしすぎる
 気が強そうな顔を今までちょっぴり苦手だと感じていたのですが、
 その顔つきと落ち着いた声が今回のリーダー格のお嬢様役に
 とってもぴったりでした。この役を演じる岩佐さんは
 風格漂うお嬢様ぶりがかっこよくて好きだったなあ。

 6代目ケータイ刑事の大政さんはノーブルな美しさが非常に
 好みでした。彼女の演じるリカは、勝気で我がままなのに、
 自分勝手ではなく、気の強さも「不器用なだけ」と映る
 非常にかわいらしい子でした。信頼した人や心を開いた人に
 対して彼女が見せるワガママや毒舌が彼女独特の甘え方なんだな
 と分かるのは、やはり脚本の良さなんだろうな。

 そして、谷村美月さん。
 すごかった!ワタクシ、彼女の演技力に感嘆しながら見ていました。
 前半のハイテンション演技は、こういった演技のほうが変に
 浮いてしまって難しいんだろうなと思っていましたが、
 その演技でさえ、「うまいなぁ」と感嘆。
 中盤以降は、「なるほど!だから谷村さんがこの役だったのね!」
 と納得させられる役柄を見事に演じきっていました。

 ・・・あれ?このドラマ、一応、イケメンドラマなんだっけ。
 あ。根津ちんは好きでした。姜暢雄さんも苦手だったのですが
 このドラマでは初めて「かっこよかったのね!」と気付けました。

 でも、なんといってもこのドラマの一番の魅力は榮倉さんの
 天真爛漫で純粋な笑顔!この笑顔に尽きます。

ありふれた奇跡

2009年07月04日 02時21分16秒 | テレビ鑑賞
■ありふれた奇跡
■のりぞう的2008年度冬クール3位
■木曜22時フジ放送
■出演:仲間由紀江、加瀬亮、風間杜夫、戸田恵子、岸部一徳、
    松重豊、陣内孝則、井川比佐志、八千草薫

■ストーリ
 ある日の夕方、駅のホームに立っている藤本(陣内孝則)を見かけた
 加奈(仲間由紀江)と翔太(加瀬亮)は彼が列車に飛び込もうと
 していると感じ、咄嗟に突き飛ばす。しかし、藤本は死ぬつもりなど
 まったくなかったと言い、ふたりを強く非難する。
  ふたりが、藤本を自殺しようとしていると感じたのは、翔太と加奈にも
 人には言えない心の傷があったから。出会ったふたりは、お互いの
 共通点に気付き、距離を少しずつ近づけていく。

■感想
 非常に品良く、言葉もお話も美しいドラマでした。
 登場人物はみな悪人ではないけれど、善人でもない人たちばかり。
 悪気はないのに、人を傷つける言葉を使ってしまったり
 思いやりや優しさをたくさん持っているのに、その気持ちを
 うまく伝えられなかったりする不器用な人たちが実に愛しい
 ドラマでした。

 淡々とした語り口に、若干眠たくなるときもありましたが
 翔太とおじいちゃんの会話や、おじいちゃんとお父さんの会話は
 テンポ良く、ユーモアとペーソスにあふれていて、
 毎回の楽しみでした。そして、まったく悪気はないけれど
 図々しく無遠慮なおばあちゃんを八千草さんがさすがの演技で
 実にかわいらしく演じられていました。
 なんでこんなにも困ったちゃんのおばあちゃんを
 ここまでかわいらしく演じられるんだろう。

 人の優しさやつながりをしっかりと感じられるラストで
 非常に幸せな気持ちでドラマを見終えることができました。

 タイトルバックに流れる風景とヒロインの美しさにも感動。
 仲間さんの美しさは「品のある」美しさで、
 山田太一ドラマにぴったりでした。
 彼女を久世さんの演出するドラマで見てみたかったな。

Q.E.D~証明終了~

2009年07月04日 01時59分30秒 | テレビ鑑賞
■Q.E.D~証明終了~
■のりぞう的2008年度冬クール4位
■木曜20時NHK放送
■脚本:藤本有紀
■出演:高橋愛、中村蒼、石黒賢

■ストーリ
 水原可奈(高橋愛)は東京の高校2年生。数学は苦手だが、
 好奇心旺盛で、困っている人を見ると世話を焼きたくなる性格。
 2008年9月、可奈のクラスに燈馬想(中村蒼)が転入した。
 彼はアメリカの名門大学を15歳で卒業したという天才少年。
 父親が刑事ということもあって、なぜか事件に巻き込まれる
 (積極的に飛び込んでいく)可奈とそれに付き合わされる燈馬。
 デコボココンビのふたりが難事件に挑む。

■感想
 「ちりとてちん」で大ファンになった藤本さんの脚本。
 そして、意外にも掘り出し物の作品が続いているNHK木8ドラマ。
 期待を裏切らない、実にNHKらしく爽やかで品のあるドラマでした。
 ありがちな1時間推理モノのドラマですが、チープな推理モノに
 終わらせず、ちょっぴり切なさも感じさせる「青春モノ」に
 仕上げられていました。

 さすがアイドル!の高橋さんは年齢なんてものともせず
 笑顔キラキラの女子高生を自然体で演じていて、
 改めてそのかわいさに脱帽。思わず見とれてしまいました。
 外見だけではなく、勝気なのに、そこが愛らしく、
 ちょっぴり照れ屋なのに、どこまでも素直で内面のかわいらしさも
 キュートに演じていました。
 もっともこのあたりは、「演技」というよりは、「脚本」の
 すばらしさなのかも。

 そして、天才少年、燈馬君を演じた中村さん。
 実にNHKちっくな品行方正な感じで、このドラマの爽やかさを
 一気に引き受けていたような気がします。

 軽く楽しめるドラマで夕食どきにぴったりでした。
 なおかつ原作は長寿モノでネタは豊富にあるようなので、
 ぜひ続編を作ってほしいなぁ。