■劇団新感線2008年夏公演「五右衛門ロック」
■脚本:中島かずき
■演出:いのうえひでのり
■キャスト
古田新太、松雪泰子、江口洋介、川平慈英、橋本じゅん、濱田マリ
北大路欣也、粟根まこと、森山未来、高田聖子
■ストーリ
豊臣秀吉の時代、稀代の大泥棒・石川五右衛門(古田新太)は
役人・岩倉左門字(江口洋介)らの手でお縄となり、釜茹の刑に
処されるが、謎の美女、真砂のお竜(松雪泰子)に助けられる。
そこに現れたのは、南蛮人ペドロ・モッカ(川平慈英)たち。
彼らに乗せられた五右衛門一味は、南の果てのタタラ島に眠る
神秘の石「月生石」を求めて船出する。
しかし彼らを追う左門字もろとも猛烈な暴風雨が襲い、南の島に
流れ着いた彼らを待ち受けていたのは、タタラ島国王、
クガイ(北大路欣也)だった。
月生石を狙う五右衛門一味、五右衛門を追いかける左門字、
月生石と島を守ろうとするクガイ、グガイを倒そうとする元手下の
ボノー将軍(橋本じゅん)とその妻(濱田マリ)、母親を殺した
父親を憎み続け、復讐を誓うクガイの息子カルマ(森山未來)、
そして、すべてを裏で操る死の商人、ペドロ。
様々な人々が入り乱れ、タタラの最後の戦いが始まる。
果たして、五右衛門の運命やいかに!
■感想 ☆☆☆☆☆☆
約1年ぶりの新感の舞台。
3時間半という上映時間に恐れをなし、危うく諦めるところだったが
いざ見てみると、まったく長さを感じさせない舞台だった。
開始と同時に舞台に引き込まれ、そのまま舞台上の登場人物と
共に過ごすことができた3時間半だった。
新感線の公演の中でも特に音楽にこだわったというこの舞台。
生バンドが舞台の上で演奏し続け、その音楽に合わせて役者が
歌い上げるミュージカルスタイルだ。しかし、流れる音楽は
すべてロック。迫力満点のロックに乗せ、歌あり踊りあり、
おちゃらけあり、笑いも涙も勿論、あり、のスペシャルな舞台。
「夏公演」ならではの「お祭り気分」あふれる
贅沢なエンターテイメントだった。
その壮大な舞台に鳥肌が立ちっぱなしの3時間半。
特に主役を演じる古田新さんのかっこよさが際立つ。
舞台を見るたびに、そのかっこよさと色気、身のこなしの美しさに
くらくらする。普段、テレビで見る彼と舞台上の彼はまったくの
別人ではないかと思うほど、舞台で映える役者さんだと思う。
そして、様式美を追求した「いのうえ歌舞伎」の身のこなしが
最も似合う役者さんだと思う。
勿論、ゲスト陣、そして新感線の看板役者さんたちも
彼に負けない熱演を繰り広げている。
狭い舞台の中を縦横無尽に駆け抜け、暴れまわる。
特に濱田さん、高田さんの歌唱力、森山さんの声の力強さ、
川平さんの1秒たりともじっとしない身のこなしと
そのバイタリティは圧巻。ミュージカルの似合う役者さん、
というのは確かにいるのだと思った。
そして、橋本さんのキュートな小悪党ぶりときたら!
彼ほど小悪党が似合う役者さんはいないんじゃないかな。
憎めない「ちっちゃい」オトコをくどくキュートに演じていた。
この迫力を一度、生でも見てみたい。そう思わせてくれた舞台。
来年のゲキ×シネも楽しみだ。
■脚本:中島かずき
■演出:いのうえひでのり
■キャスト
古田新太、松雪泰子、江口洋介、川平慈英、橋本じゅん、濱田マリ
北大路欣也、粟根まこと、森山未来、高田聖子
■ストーリ
豊臣秀吉の時代、稀代の大泥棒・石川五右衛門(古田新太)は
役人・岩倉左門字(江口洋介)らの手でお縄となり、釜茹の刑に
処されるが、謎の美女、真砂のお竜(松雪泰子)に助けられる。
そこに現れたのは、南蛮人ペドロ・モッカ(川平慈英)たち。
彼らに乗せられた五右衛門一味は、南の果てのタタラ島に眠る
神秘の石「月生石」を求めて船出する。
しかし彼らを追う左門字もろとも猛烈な暴風雨が襲い、南の島に
流れ着いた彼らを待ち受けていたのは、タタラ島国王、
クガイ(北大路欣也)だった。
月生石を狙う五右衛門一味、五右衛門を追いかける左門字、
月生石と島を守ろうとするクガイ、グガイを倒そうとする元手下の
ボノー将軍(橋本じゅん)とその妻(濱田マリ)、母親を殺した
父親を憎み続け、復讐を誓うクガイの息子カルマ(森山未來)、
そして、すべてを裏で操る死の商人、ペドロ。
様々な人々が入り乱れ、タタラの最後の戦いが始まる。
果たして、五右衛門の運命やいかに!
■感想 ☆☆☆☆☆☆
約1年ぶりの新感の舞台。
3時間半という上映時間に恐れをなし、危うく諦めるところだったが
いざ見てみると、まったく長さを感じさせない舞台だった。
開始と同時に舞台に引き込まれ、そのまま舞台上の登場人物と
共に過ごすことができた3時間半だった。
新感線の公演の中でも特に音楽にこだわったというこの舞台。
生バンドが舞台の上で演奏し続け、その音楽に合わせて役者が
歌い上げるミュージカルスタイルだ。しかし、流れる音楽は
すべてロック。迫力満点のロックに乗せ、歌あり踊りあり、
おちゃらけあり、笑いも涙も勿論、あり、のスペシャルな舞台。
「夏公演」ならではの「お祭り気分」あふれる
贅沢なエンターテイメントだった。
その壮大な舞台に鳥肌が立ちっぱなしの3時間半。
特に主役を演じる古田新さんのかっこよさが際立つ。
舞台を見るたびに、そのかっこよさと色気、身のこなしの美しさに
くらくらする。普段、テレビで見る彼と舞台上の彼はまったくの
別人ではないかと思うほど、舞台で映える役者さんだと思う。
そして、様式美を追求した「いのうえ歌舞伎」の身のこなしが
最も似合う役者さんだと思う。
勿論、ゲスト陣、そして新感線の看板役者さんたちも
彼に負けない熱演を繰り広げている。
狭い舞台の中を縦横無尽に駆け抜け、暴れまわる。
特に濱田さん、高田さんの歌唱力、森山さんの声の力強さ、
川平さんの1秒たりともじっとしない身のこなしと
そのバイタリティは圧巻。ミュージカルの似合う役者さん、
というのは確かにいるのだと思った。
そして、橋本さんのキュートな小悪党ぶりときたら!
彼ほど小悪党が似合う役者さんはいないんじゃないかな。
憎めない「ちっちゃい」オトコをくどくキュートに演じていた。
この迫力を一度、生でも見てみたい。そう思わせてくれた舞台。
来年のゲキ×シネも楽しみだ。