のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

4月の読書

2010年05月04日 22時32分40秒 | 読書歴
45.続・足長おじさん/ジーン・ウェブスター

■ストーリ
 あしながおじさんの続編。前作の主人公ジュディは結婚後、孤児院
 「ジョン・グリア・ホーム」の改革権を夫からプレゼントされ、
 実際の改革を行う院長として大学時代の親友サリー・マクブライドを
 指名する。裕福な家庭で何不自由なく育ったサリーは、とまどい、
 悩みながら、持ち前のユーモアと実行力で、変わり者のマックレイ医師や
 大学の同窓生ベッツィや友人たちとともに、ジョン・グリアを模範的な
 孤児院に変えていく。

■感想 ☆☆☆
 大好きな家庭小説です。大好きな家庭小説ですが、「足長おじさん」
 だけは「手紙形式」が読みにくく、読み返したことがありません。
 また、この作品も今回、初めて手に取りました。
 何気なく手に取ったこの作品。気乗りしないまま、読み始めたにも
 関わらず、今回はとても面白く思え、「足長おじさん」自体を
 読み返したい気持ちにさせられました。仕事をすることで、ヒロイン自身が
 成長し、生きる目的や真実の愛を見出していく。王道のストーリー展開では
 ありますが、王道だからこそ、面白い作品です。
 読んでいると、誰かに手紙を書きたくなります。

46.レ・ミゼラブル(1)/ビクトル・ユゴー

■ストーリ
 1815年のある日、司教館をひとりの男が訪れる。
 男の名はジャン・ヴァルジャン。貧困に耐え切れず、たった1本のパンを
 盗んだ罪で19年も服役していた。行く先々で冷遇された彼を司教は
 暖かく迎え入れるが、ジャン・バルジャンは司教が大切にしていた
 銀の食器を盗んで逃げる。しかし、その事実を知っても彼を許す司教に
 感銘を受け、正直な人間として生きていくことを誓う。
 4年後、すっかり立ち直ったジャン・バルジャンだったが・・。

■感想 ☆☆
 全7巻のうちの1巻です。長い。とにかく長い。
 前段、明らかに主役ではないはずの司教についての場面があまりにも長く、
 何度か挫折しそうになりましたが、ようやく本編に入ってきた感のある
 中盤からは面白く読み進めることができました。
 いろんな困難が待ち受ける中、ジャン・バルジャンがどんな一生を
 送ることになるのか。これからが楽しみです。

47.漂流詩人 金子みすず

■内容
 童謡詩人、金子みすずの生涯を追いながら、彼女の作品を収録した作品集。

■感想 ☆☆☆☆
 大好きな詩人、金子みすずさんの作品が美しい写真と共に数多く
 収められており、読み応えのある作品集となっている。
 また、収録されている作品の多くは、金子みすずさん本人の直筆写真と
 共に収められている。彼女の書く字は教科書になるような美しい字では
 ないけれど、読みやすく、丸く暖かく、見ていて心が落ち着く。
 人柄が字にも現われているように感じた。
 収められている作品の多くは有名な作品で一度目や耳にしたことがある
 ものばかりだったが、だからこそ、心に残る作品が多かったように
 感じる。なかでも好きだったのはこの作品。

     蜂はお花のなかに、
     お花はお庭のなかに、

     お庭は土塀のなかに、
     土塀は町のなかに、

     町は日本のなかに、
     日本は世界のなかに、
     世界は神様のなかに。

     そうして、そうして、神様は、

     小ちゃな蜂のなかに。

48.キネマと猫/金子みすず

■内容
 童謡詩人、金子みすずの作品集。

■感想 ☆☆*
 収録されている作品の多くは初めて目にするものばかりで
 楽しく読み進めることができた。声に出して読むと特に
 「七五調」の文体が奏でる言葉やリズムの美しさを
 実感することができます。

49.ICO~霧の城~/宮部みゆき

■ストーリ
 邪悪な力を持つ霧の城は角の生えた子を生贄として求めていた。
 イコはしきたりに従い、霧の城へ。そこで檻に囚われた少女を
 発見し、助け出すが、その手を握ると何故か彼の頭の中に
 様々な幻像が…。不思議な力を持つ少女・ヨルダは何者なのか?
 囚われた理由とは?運命に抗い、謎が渦巻く城からヨルダとともに
 脱出するため、イコは城主と対決する。

■感想 ☆☆*
 ゲームというものとまったく縁のない私ですが、この作品は友人に
 紹介され、一度プレイ場面を見たことがありました。
 たった一度しか見たことがないにも関わらず、キャラクターと音楽の
 美しさと独特な場面運びと静寂な世界が強く心に残っています。
 だからこそ、ノベル化されたこの作品に終始、違和感を抱きながら
 読み進めました。
 このゲームの面白かったところ、魅力的なところは、
 説明を一切配したあの静寂なストーリ展開だと思うのです。
 小説に挿入されている数々のエピソード、それ自体はとても面白く
 補われた説明によって、多くのことが分かります。
 けれど、なぜか違和感を拭い去れないまま、終わりを迎えてしまいました。

50.パレアナの青春/エレナ・ポーター

■ストーリ
 ベルデングスビルの小さな町を「喜びの遊び」で明るくした少女パレアナ。
 彼女はやがて成長し、美しい青春の日々を迎える。
 いつでも喜ぶということは、決して単なるお人好しというわけではなく
 常に強い意志と努力が必要だということを、ポーターは語りかける。

■感想 ☆☆☆
 明るく無邪気だったパレアナもやがて大人になり、恋を知る。
 天真爛漫だった彼女が恋を知ることで、徐々に『喜びの遊び』だけでは
 色々なことを乗り越えられなくなってしまうところに絵空事ではない
 リアルさを感じました。
 後半はロマンスが話の軸に置かれていますが、納得のいく結末で
 読み終えて幸せな気持ちになりました。
 ハウス名作劇場の再放送を心から願います。
 パレアナは主題歌も好きだったんだけどなー。

51.ぶらんこ乗り/いしいしんじ

■ストーリ
 ぶらんこが上手で、指を鳴らすのが得意な男の子。
 声を失い、でも動物と話ができる作り話の天才。
 もういない、わたしの弟。
 天使みたいだった少年が、この世につかまろうと必死でのばしていた
 小さな手。残された古いノートには、痛いほどの真実が記されていた。

■感想 ☆☆☆☆
 大好きな大好きな作品を久々に読み返しました。
 少しまどろっこしさを覚えるふわふわとした暖かい文体に
 懐かしさを覚えつつ、読み進め、読み進めながら、この文体が
 このストーリー展開が好きだったのだ、と思いました。
 ファンタジーテイストの設定は「ありえない」話が詰まっている。
 けれど「ありえない話」で終わらせることのできない説得力も
 持っている。現実から少し離れた世界をふわふわと漂っていた
 姉弟たちが、向き合いたくない現実と向き合い、こちらがわの、
 つまるところ現実の、世界と向き合う場面で終わるこの作品。
 清潔感あふれる物語の運びがやっぱり好きでした。

神童/2007年日本

2010年05月04日 22時12分01秒 | 映画鑑賞
16.神童/2007年日本

■監督:萩生田宏治
■脚本:向井康介
■主題歌:リプルソング/原田郁子
■出演
 成海璃子、松山ケンイチ、貫地谷しほり、キムラ緑子
 吉田日出子、手塚理美、柄本明

■ストーリ
 幼い頃から「神童」と呼ばれていたピアノの天才少女、うた。
 彼女は指を保護するために球技を禁止され、常に手袋を着用する生活を
 強いられていた。しかし大人の期待の中、「自分は本当にピアノが
 好きなのか」悩むうた。ひょんなことから知り合った音大を目指す
 浪人生ワオにピアノを教えるようになり・・・。

■感想 ☆☆*
 原作は有名な漫画らしいこの作品。とにかく説明が排除されており
 静かに淡々と、ワオとうたの交流を追い続ける。そのため、
 設定(前提)自体がよく分からず、見終わった後、原作を
 読みたくなってしまった。
 ただ、「説明がないからおもしろくない」「話がわからない」わけではなく
 説明がないなりに、話の筋はなんとなく見えるし、なんとなく分かるから
 こそ、原作を読みたいと思わせてくれる。そんな魅力が作品世界のなかに
 ちりばめられている映画だった。

 成海さんの大人びた風貌と演技力のため「神童」という設定が
 まったくうそ臭くなく、同級生の中で浮いてしまっている彼女の
 孤独がよく伝わってきた。また、そんな彼女の天才ぶりが目障りで、
 ついついつっかっかっていってしまうけれど、どこか彼女の魅力から
 目が離せない、彼女が気になって仕方がない同級生の男の子が
 かわいらしく、共感できる存在だった。

 音楽と向き合えずに悩み続けるうた。
 音楽と向き合いたいのに、自分の実力が追いつかないワオ。
 ふたりの相反する悩みと、音楽でつながる彼女たちの恋とも
 友情ともつかないつながりが見ていて切ない。

 「音楽は生きるためにあるんだ。」
 と力強く言うワオと、耳が聞こえなくなりながらも
 「私自身が音楽だから。」と音と向き合おうとするうた。
 彼女たちのこれからは見えない。自分の中にある音楽への愛情に
 気付けたうただが、彼女がこれからもプロとしてやっていける
 保障はどこにもない中、映画は終わりを迎える。

 それでも、彼女たちは音楽を愛し続けるだろうし、
 音楽から離れることはないだろう。清清しくそう思える映画だった。

パコと魔法の絵本/2008年日本

2010年05月04日 21時29分22秒 | 映画鑑賞
15.パコと魔法の絵本/2008年日本

■監督:中島哲也
■キャスト
 役所広司、アヤカ・ウィルソン、妻夫木聡、土屋アンナ、國村隼、上川隆也
 阿部サダヲ、小池栄子、劇団ひとり、山内圭哉、加瀬亮、木村カエラ

■あらすじ
 変人ばかりが集まる病院の嫌われ者、偏屈で「クソジジイ」と呼ばれていた
 大貫は、ある日パコという少女と出会う。パコは事故で両親を失い、
 彼女だけが奇跡的に助かった少女。しかし、彼女は事故の後遺症で
 たった1日しか記憶を保てない記憶障害を持っていた。
 今日起こった出来事は、明日になれば全て忘れてしまう。
 そんなパコと接するうちに大貫は、パコのために、病院の皆に頭を下げ、
 パコの愛読する絵本の演劇をしたいと入院患者たちに協力を求める。

■感想 ☆☆☆☆
 中島監督ならでは、のポップでカラフルな映像の嵐。
 そのカラフルな映像とスピーディな展開が私を無理なく「御伽噺」の
 世界へ連れて行ってくれた。
 オーバーアクションな演技、奇抜な衣装とメイク、めまぐるしく
 現れるCG。どれもこれもが過剰だけれど、この過剰さが作りあげる
 世界がややありがちな「泣ける」物語を、唯一無二の「泣ける」だけでは
 終わらない個性的な作品にしてくれているように感じた。

 アヤカ・ウィルソンの無垢な笑顔とかわいらしい声にこちらまで
 笑顔になる。彼女の笑顔と演技があったからこそ、
 意地悪じじいだった大貫の豹変振りを説得できたのではないかと思う。
 アベサダヲと上川さん、國村さんは舞台人らしい演技力で、
 奇妙奇天烈な自分たちの役柄を力技で演じ、小池さん、土屋さんは
 「女優」や「女性」、「モデル」といった枠組に縛られることなく、
 自分たちの役柄を強烈に痛快に演じていた。その壊れっぷり
 突き抜けっぷりがとにかく爽快だ。

 そして、役所さん。
 前半のクライマックスで彼が医者に
 「涙はどうやったら止まるんだ?」
 と質問しながら大泣きし続ける場面は圧巻。

 悲しいときは涙が止まるまで泣き続ける。
 悲しみと向き合わない限り、悲しみから逃れることはできない。

 大げさすぎるほど過剰な演出の中で、映画を貫くメッセージは
 ひっそりと訴えられる。その声高に伝えられないメッセージが
 心に残る映画だった。

残すところあと1日の不安

2010年05月04日 16時57分54秒 | 日常生活
連日、遊び放題のゴールデンウィークです。
いろんな人と会って、ごはん食べて話して、お茶飲んで笑って
おやつ食べて話して、お酒飲んで笑って
と胃腸によろしくないような、心の健康に良いような
そんな微妙な日々を過ごしています。

しかしながら、連日の晴天。連日の暑さ。
福岡は一昨日から連日、28度です。
思わず「夏かよ!」と誰ともしれず突っ込みたくなる暑さと
照りつける太陽に体力を搾り取られています。
そもそも、普段は日中に街中を歩くことがないのです。
日の光を浴びることがないのです。

昨日はとうとう、テレビを見ながらうつらうつら。
このワタクシが!
テレビ大好きなワタクシが!
テレビを見ながらうつらうつらするなんて!
するなんて・・・と驚きつつ、朦朧と過ごした昨晩。
諦めがつかずにテレビを見ているつもりが
ふと気がついたときにはリビングで寝入っていました。
今朝も眠気は治まらず。
ゴールデンウィークなど関係なく働き続けている両親に起こされたものの、
朝食後に新聞を読みながらうとうとし、
雑巾がけをしつつも眠気に襲われ、そのまま床に倒れこみ
着替えている途中に力尽きて、ベッドに横になり・・・
と夢うつつの世界を行ったり来たり。

幼馴染と約束をしていたランチタイムに
ようやくようやく目が覚めてきました。

こんな調子で。
木曜金曜にきちんと会社に出社できるものなのか。
今からとても不安です。

向き不向き

2010年05月03日 09時56分24秒 | 日常生活
昨日は義弟君のご家族と、妹のご家族(つまりワタクシたち)が
集まってバーベキュー大会でした。
しかしながら、ワタクシは高校時代の友人たちとの約束があったため欠席です。
皆様によろしくー、と伝えて家を出ました。

帰宅後、母上に
「どうだった?楽しかった??」
と聞くと、人見知りの母上がしみじみと
「楽しかったー。」

よかった。よかった。
本当に楽しかったんだね。

「うん。いっぱいいっぱい笑ったよー。
 やっぱりお義母さん、すごいわ。
 本当におしゃべりが上手なんよ。」

うんうん。とても楽しい人だもんね。
なんとなく想像ができるわ。
楽しかったんだろうなー。日程さえ合えばワタクシも行きたかったなー。
と、羨ましがるワタクシ。

「ただね。」
と、口をもごもごする母上。

「ただ、私、男の子のお母さんじゃなくてよかったなー。と思ったよ。
 向いてない。うん。向いてないわ。」

普段、「男の子」と触れ合う機会があまりない母上。
一昨日に従兄弟と一日過ごし、
昨日は義弟君と、義弟君のお兄さんを間近で見て
「最近の男の子」に衝撃を受けた模様。
特に従兄弟くんには、非常に大きなカルチャーショックを受けていました。

「こうやって、時代は変わっていくんよね。
 たまに、若い人と触れ合うと、色々学ぶね。」
としみじみ。このふれあいをしみじみとありがたがってはいたけれど、
どうやら「毎日」は刺激が強すぎる・・・と恐ろしくなったようです。

でもね。
向いてる、向いてないの問題じゃないと思うのよ。
生まれてしまえば、そして、自分の子として男の子をずっと見てたら、
「そーゆーもの」として受け入れられるんじゃないの?

とは、思うのですが。
なにぶん、ワタクシも「最近のおとこのこ」とあまり触れ合う機会がないため
「おとこのこ」は苦手なのです。
おとこのこのお母さんになる自信はまったくないのです。
母上に共感すること、この上なしなのです。

実はワタクシも従兄弟との一日に大きな衝撃を受けて
高校時代の友人たちにその衝撃について語ったのでした。
すると、唯一、母親になっていた参加者まきこちゃんが
にっこり笑って言いました。

「産んでみればいいんだよ。
 産んじゃえば悩んでいる暇なんてないよ。
 どうにかなるよ。」

・・・そーゆーものなんだろうな。
母親になってから子どもを産む人なんてどこにもいないだろうし。
子どもを産んでから子どもを育てながら、自分も母親になっていくんだろうな。

「そうだよ。
 私、高校時代の仲間たちの中にもママ友ほしいなぁ。」
と、更ににっこり笑うまきこちゃん。
う、うん、と笑ってごまかすワタクシ。

あのね。
言い忘れていたけどね。
ワタクシはまず花嫁様になれる自信もないですからね。
というか、どちらかというと
母親になれる自信よりも
花嫁様になれる自信のほうがまったくもってないのです。
むむむ。

うかれもん

2010年05月03日 09時55分42秒 | 日常生活
親戚軍団で天神ショッピングを楽しんでいた一昨日。
ふいにワタクシの携帯電話が鳴り響きました。
着信を見ると、鹿児島在住の友人です。

電話というものをあまりしない間柄なので、とても珍しいこの電話。
なにより、ワタクシがこの喧騒の中で携帯の着信に気付けたことが珍しいような。
なんだろう、といぶかしく思いつつ、電話を取ると

「のりちゃん、今どこ?」

・・・え?パルコだけど。

「のりちゃん、今日、黄色い格好してない?」

それ!それ!ワタクシ!
え?!いるの?この近くにいるの?!
見えてるの?!

と思わずきょろきょろと周辺を見渡しましたが
友人の姿見あたらず。
どうやら、エスカレーターですれ違っていたらしく
今は違うフロアにいる模様。
ようやく3分後につかの間の再会を果たしました。

わー。わー。
まさか会えると思ってなかっただけに嬉しいっ。
と、感激しつつも、お互いに時間がなく、
そそくさと別れました。
別れ際にいたずらぽpく笑いながら、
「明日にははがきがとどくけん。」
と言っていた友人。

とどいたよー!
家に帰ったら届いてたよー。ありがとー。

大喜びしたその翌日。つまり昨日。
高校時代の友人たちとの定例会。
総勢6名+ちびっこちゃん1名で集まりました。
鹿児島の友人との遭遇を話し、みんなから羨ましがられるワタクシ。
うふふ。うらやましいでしょー。
と思う存分、自慢をしました。

「羨ましいけど、なんか驚かんよね。
 今はさ、パルコに行けば、誰かに会えるっちゃない。」

これは、羨ましがりつつも、常に冷静な友人の
冷静なコメント。羨ましがってはいても、冷静です。

そうなのです。
3月にオープンしたばかりのパルコは
エスカレーターに警備員さんがついているほどの大混雑でした。
人にもみくちゃにされながら、各フロアをまわりました。
こういうのを見ていると、つくづく福岡県民は、
そしてワタクシも新しもの好きだなあ。と思うのです。
一度この目で見て満足したくなる県民性。
よく言えば、好奇心旺盛ですが、悪く言えばうかれもんかと。

けれど、このうかれもんのおかげで友人と再会できたのです。
大満足。

言葉足らず

2010年05月02日 09時48分28秒 | 日常生活
待ちに待った連休です。
初日は会いたい人に会いに行こうキャンペーン第1弾。
伯母2名に従兄弟、妹夫妻、母上の親戚軍団で天神に行きました。
会いたい人に会いに行こうキャンペーンと銘打ってはいるものの
会いたい人たちにもわざわざ出てきていただきました。
わざわざ出てきていただいた上に、お買い物に付き合っていただきました。

でもまあ、楽しかったからね。
ゆっくり過ごせたよね。と自己満足のキャンペーン第1弾です。

なにせ、連休初日。
混雑は必至と考えて、ワタクシタチは朝9時に天神へ旅立ちました。
途中で従兄弟を拾い、到着したのは正午前15分。
伯母2名は朝8時に自宅を出発し、正午前30分に天神到着。
さすが連休。これでこそ、連休。
と、疲れはしたものの
季節の風物詩を間近に垣間見ることができて
なんとなく味わう満足感。

なにより、従兄弟を無事に拾え、みんなで天神に集合できたのです。
それだけで大満足。

昨年春からひとりぐらしをはじめた従兄弟。
1度、遊びに行きましたが、もちろん、道を覚えられるはずもなく。
1度遊びに行ったために、大体の方角は分かっていたため
迎えに行くことにしましたが、で、具体的にはどこへ行けばいいのさ?
近くには、どんな目印があるのさ?と五里夢中の状態で
従兄弟にメールを打ちました。

「そろそろ近くに到着しそうだよ。
 で、どこに向かえばいい??」

この質問に対する従兄弟の回答。

「じゃあ、坂の上の道で待ってるよ。」


・・・。
坂の上の道?
どこの?どこの坂?
もすこし分かりやすいヒントを頼みます!

「セブンを曲がったところ。」

・・・。
もしもーし。
だからー!分かりやすいヒントって言ったでしょー!
セブンてどこのセブンよ?
世の中にどれだけセブンがあふれかえってると思うのさ??

思わずちゃぶ台をひっくり返しそうになりましたが
冷静に思い返すと
従兄弟は、一度、遊びに来たことがあるワタクシが
従兄弟の家周辺についての記憶がまったくないなんて
思いも寄らないわけで。
おそらく、周辺地図を頭に入れている上での質問だと
思ったんだろうなー、と思うわけです。
思うわけですが。
長年のつきあいで、そんなことあるわけがないことに気付いてよ!
と思うところもあるわけで。

大体、地図を頭に入れていたとしても
「坂の上の道」という目印はわかりにくいんだってば!

と気心知れているだけに、社中では突っ込み放題。
非常に楽しいドライブとなりました。
あぁ。無事に落ち合えてよかった。

記憶の海

2010年05月01日 07時55分33秒 | テレビ鑑賞
■TBS23時放送(4夜連続)
■出演
 筒井道隆、伊藤歩、逢沢りな、金子貴俊、ダンテ・カーヴァー
 石井正則、岩佐真悠子、中村久美、佐野 史郎、柴俊夫
■ストーリ
 記憶システムのデータ化が成功し、人間の記憶を保存することが可能に
 なった近未来社会。脳と記憶を研究するチームのメンバー、ヒロタマナブは
 記憶システムの実験中に事故で記憶を失った。チームのメンバでヒロタ
 マナブの恋人で脳医学研究員の小野里美は彼の記憶の回復を待ち続けている。
 ヒロタマナブは記憶を失っただけでなく、現在、起こっている出来事も
 3分しか保存できないでいた。

■感想 ☆☆☆
 「TBS・講談社ドラマ原作大賞」受賞作のドラマ化作品。
 切ない切ない話でした。記憶を失っただけでなく、3分後には現在の記憶も
 失ってしまうヒロタ。そんな彼に、3分毎に
 「はじめまして。研究員の小野里美です。」
 といい続けるヒロイン。覚えても覚えても忘れ続ける彼のことを信じて
 「忘れられても、また知り合えばいいんです。」
 と、彼の前に立ち続ける彼女の凛とした姿に胸を打たれながら
 見続けました。

 記憶はどこに残っているのか。
 忘れたはずの記憶も頭の中のどこかには残っているのか。
 覚えている記憶、覚えていない記憶に何か違いはあるのか。
 それらの疑問を解明するため、人の記憶を「記録」として取り出す
 記憶システムを確立しようとする研究員たち。
 私がこういった分野に疎いからこそ、「夢物語」ではなく
 「いつかはこういったことも実際に起こりうるかもしれない」
 と思いながら楽しく見ることができました。

 結局のところ、ヒロタマナブの記憶は戻りません。
 それでも、記憶システムにより、彼の心の中に「小野里美」への
 想いが強く強く残っていることを知るヒロインは
 やはり、あきらめずに彼を待ち続けること、彼をただ待つのではなく
 研究の最先端をいくアメリカに渡って彼を取り戻すべく
 研究に携わることを決意して終わりを迎えます。
 「悲劇」ではない。けれど、あまりにも切なく苦味の残る
 ラストでした。

 ヒロタマナブを演じた筒井さんの変わらなさにびっくりしました。
 歳月を経て、やはり年を感じさせられはしますが、あの朴訥とした
 雰囲気、ナチュラルな佇まいはそのまま。更に魅力的になっている
 気がします。すっごくかっこいいわけではないけれど、すっごく
 感じがいい。好きだなー。 

待ちに待ったもの

2010年05月01日 07時37分34秒 | 日常生活
ようやくようやくの連休です。

29日の祝日をひたすら土曜日気分で過ごしたワタクシは
翌日金曜日の出社を忘れる気がしてならなかったのですが
そんな不安も嘘のように
ごくごく普通に金曜日を「出社」で過ごしてしまいました。

とはいえ、中日。
一日行けば、またもやお休みなのです。
出社していても休日気分です。
気持ちは既に連休です。わーい!

と、無駄に浮かれて過ごした金曜日を経て
待ちに待った連休に突入です。
待ちに待っていたからといって、
何をするわけでもないのですが、
それでも嬉しい連休です。
わーい。

無駄に張り切っているワタクシは
昨晩も2時までだらだらと「休日前の夜」を満喫し
そして、今朝は5時半に起きて「休日」を満喫中。
「休日」と認識するだけで
とてつもなく幸せになれるワタクシは
意外と幸せ探し(By パレアナ)が上手じゃないか、
と自画自賛しながら休日の午前を過ごしているのです。