旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

ビール庭園でラウンジで "サッポロクラッシック" 千歳線を完乗!

2016-04-23 | 呑み鉄放浪記

札幌郊外の白石駅、橋上駅コンコースで日曜日のコンサート。ご機嫌なJAZZを奏でる。
特急や快速が頻繁に走り抜ける千歳線、実は60kmに満たない短い路線だ。

1泊2日の北海道呑み鉄の旅は札幌の街に遊ぶこともない。何をやっているんだ俺。
単身赴任時代に始めた大人のゲームも、少々拘りすぎて引くに引けなくなっている。

千歳線の短い旅は、恵庭と千歳の間にあるサッポロビール庭園駅で途中下車をする。
駅名にまでなっているサッポロビール北海道工場は、雄大な自然の中にたたずむ。

恵庭岳の稜線を眺めながら飲む出来たての "クラッシック" は格別だ。
黒ラベルとクラッシックを堪能してから再び千歳線の電車に乗車する。

殆どの各駅停車の終点である苫小牧のひとつ手前、沼ノ端駅で千歳線の旅は終わる。
ここで室蘭本線と合流する。それにしても沼ノ端とは、まるで開拓使時代の響きだ。
昔はウトナイ沼の湿地がこの辺りまで広がっていたのだろうか。

最後の仕上げに南千歳から新千歳空港の地下に乗り入れる支線に乗車する。
支線とは言え15分毎に空港と札幌を結ぶ快速が疾走する。
フライトまでは小一時間、滑走路を眺めるラウンジで "クラッシック" をもうひと缶。
傍らのブリーフケースの底には、土産の "純米吟醸 國稀" の蒼い箱が横たわっている。

千歳線 白石~沼ノ端 56.0km
          南千歳~新千歳空港 2.6km 完乗

スローバラード / 忌野清志郎 1976