旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

台風19号一過

2019-10-13 | 日記・エッセイ・コラム

 夜が明けて、台風19号の甚大な被害の様子が次第に明らかになって来ました。
先の台風15号も含め、被害に遭われた皆さまに心からお見舞い申し上げます。
また、今この時も救急、救助、復旧に尽力されている警察、消防、自衛隊など
関係の方々に敬意を表したいと思います。

 先ほど、赤い鉄橋が崩れ濁流に洗われている映像が流れていました。
北陸新幹線の上田駅から別所温泉を結ぶローカル私鉄・上田電鉄の鉄橋です。
2年前に沿線を呑み(乗り)歩いた春先の1枚ですが、ひとつ目のトラスが落ち、
手前の踏切が辛うじて堤防に張り付いている様子でした。

 人々の生命の安全が確保され、生活を取り戻すことが最優先の課題です。
その後、こうした地方の交通インフラの復旧にも光が当たることを願います。 
最近は、自然災害を機にした赤字ローカル線の廃止が相次いでいますが、
少子高齢化の進行に伴い、やはり鉄路が必要だったいう時機も来るでしょう。
北海道の過疎化地であっても、物流、国土保全、安全保障の観点から同様です。

 コンパクトシティー、LRT、MaaSなど、知恵を絞って欲しいと願います。
風光明媚な、また人々の生活感溢れる車窓を眺めながら酒肴を味わうことを、
年を重ねてからの愉しみにしたい呑み人の希望でもあります。

 話は大分逸れました。
天気は回復しても、土砂崩れや河川の氾濫の危険は去っていません。
私たちは其々万全の注意と行動を以て、新たな被害のリスクを減じるとともに、
被害地における救助と復旧が進むよう、できることで協力をしていきましょう。