旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

大人のたしなみ お志づ@静岡

2021-01-07 | 大人のたしなみ

 大阪出張の帰路は敢えて "ひかり" に乗車して、降りてしまいました静岡で。
北口を出て安倍川方面へ歩きだすと、東海道本線の高架下に大衆酒場「お志づ」がある。

 静岡を降りたらとりあえず駿府城に向かう。旅と酒吞みの先達にご挨拶しないと。
そう、巽櫓と中堀を挟んで弥次喜多がおどけている。ついでに鷹狩好きの親父さんにも。

さて「お志づ」は2階に50席くらいあるらしいけど、私は1階のスタンディングへ。
板場と向き合うように立ち飲み席がある、カウンターは白いタイル張りのレトロモダン。

 まずは茶どころに敬意を表して "静岡割り" をいただく。
冷えたタンブラーには3~4杯分の緑茶、だからついついナカをおかわりしてしまう。
アテは "肉味噌もやし炒め" を。とっても濃ぉい味付けなので、緑茶割りに合うのです。

 そろそろ地酒をと択んだ "英君" は由比の酒、すっきりと爽やかな辛口純米酒。
おっと受皿までなみなみと注がれて、これはお迎えに行かないといけない。
二品目のアテは "茄子のバルサミコマリネ"、この酒には違和感ないね。箸休めにいい。 

分厚く網で炙った "焼がんも" にたっぷりおろしと生姜、さっとポン酢をかけて美味い。
焼津の酒は "磯自慢"、すっきりした本醸造は海の男たちの晩酌の酒だろうか。
愉しい寄り道帰り道、暫しの立ち飲みを経て新幹線、きっと東京まで目は覚めない。

<40年前に街で流れたJ-POP>
ツッパリHigh School Rock'n Roll / 横浜銀蝿 1981