旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

ヴァレ・ド・マルヌから

2021-06-16 | 日記・エッセイ・コラム

       

 雨が上がった休日、ベランダでシャンパーニュを開ける。
階下から立ち上って来る、灼けたアスファルトに水を打った時の匂いは夏のそれだ。
“Champagne David Faivre”、この4月に初輸入となったピノ・ムニエ種だけのシャンパーニュ。
泡が細かく繊細で美しい。本来ふくよかに仕上がる品種なのだけど、なぜか爽やかでドライに感じる。
MAUI CHIPS をつまみながら空の色の移ろいを眺めている。吹く風が心地よい。
ワインがお好きな方には叱られるが、程よく冷えてさえいれば美味しくいただける呑み人なのだ。


✴︎HPからお借りしています。

カナリア諸島にて / 大瀧詠一 1981