旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

駅そば日記 柏「喜多そば」

2022-02-09 | 旅のアクセント

 構内放送が「水戸方面からの特急が強風の影響で10分遅れ」と叫んでいる。北風が冷たい。
日中の緩行線は10分間隔、吹きさらしのホームで身体も冷えたから、っと階段下のスペースに潜り込む。
1・2番線には国鉄時代からの「喜多そば」が健在だ。(3・4番線は「いろり庵きらく」に代わっている。)

ここは “かしわ” だけど “鴨そば” を択ぶ。茹で上げたそばに汁をかけたら、薄い鴨肉を5枚並べて着丼。
鴨南蛮の雰囲気を味わって470円なのだから、なかなかのコストパフォーマンスだと思う。
先ずは甘じょっぱい汁を一口、温まるなぁ。一枚の鴨肉とそばを割り箸で大胆に掴んでズズッと、美味しい。
人心地ついた頃合いに各駅停車が入ってきた。空いたシートに身を委ねても、マスクの中はそばの余韻だ。


file-012

sexy気分の夜だから / 嶋大輔 1982