旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

信州点描 Pinot Noir

2022-10-19 | 日記・エッセイ・コラム

 夏に立ち寄った千曲川ワインバレーのリュードヴァン、週末、ピノ・ノワールの収穫ボランティアに再訪した。
標高800m、蓼科山を望む畑には平年を超える降水量に負けず、しっかりと色付いたね。

収穫用コンテナボックスをひっくり返して腰掛けると、ちょうど目線に美しく実ったピノ・ノワールの房と対面。
園芸用のハサミで房を切り取ったら、悪くなった部分を削いで、コンテナに収めていく。
迷子になる房が無いよう葉を掻き分けながら、勝手が分からない慣れない作業に、最初は慎重になり過ぎる。

漸くペースが掴めてきて、10kgを収めるコンテナを4つ作った頃、スタッフからランチの声が掛かる。
スタッフが大きな圧力鍋から “地鶏のトマト煮” を盛り付けるのを横目に、シードルをいただいて人心地だ。

振る舞われたワインは2021年の “ドゥー・ローブ・ヴィオレット”、香りの豊かなブレンドワインだね。
ニンニクと一緒にオリーブオイルで揚げた “ブロッコリーのアーリオ・オーリオ”、これいいアテになるなぁ。
じっくり煮込んだ “地鶏のトマト煮” が美味しい。楽しいピクニック・ランチの演出に満足なのだ。

長いランチ休憩の後は、ワインを入れた身体はいいペースで動いたから、6つのコンテナを満たした。
今年は少々葡萄の色付きが悪いとオーナー氏、このピノ・ノワールは赤ではなくスパークリングに仕上げるとか。
美味いワインになったまた会おうな。これって、明日は身体が動かないかも知れんなぁ。

<40年前に街で流れたPOPS>
Can't Take My Eyes Off You / Boys Town Gang 1982