太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

「神の小屋」

2013-03-04 19:06:55 | 本とか


何年も前の、ニューヨークでのベストセラーらしい。

この本が、読んだ人から人へ伝わっていって、夫の元に来て、

感動した夫があらすじを話してくれたのを聞いて、私も読んでみたくなった。


といっても、翻訳された本を買おうにも、送料のほうが何倍もかかるし、

しかたがないので、しぶしぶ英語で読んだ。

疲れた・・・





父親に虐待されて育った主人公の男性が、

幸せな家庭をもつが、ある事件に巻き込まれて、子供の一人を殺されてしまう。

数年後、不思議な手紙をうけとった主人公は、手紙に誘われるままに、子供の殺害現場となった小屋に向かう。

そこで待っていたのは、神と、キリストと、光の存在たちだった。




主人公が、神とキリストと光の存在たちにぶつける疑問や、納得できないことやらが、

いちいち私の胸を打つ。

そして返ってくる答えが、土にしみる水のように心を潤す。

彼らと一緒に過ごしながら、主人公の心はだんだんと柔らかになってゆく。




私はキリストは実在していたと信じているけれど、

後の人間たちが勝手に彼を神格化しただけで、けして特別な人間ではなかったと思っている。



この本の中に登場するキリストは、あまりに普通の青年で、

「聖書に書かれていることは、ぼくはあまり知らないんだ」といって笑う。

特別な使命をもって生まれたのは確かでも、彼は普通の人間であり、恋もすれば泣きもする。

まさにそんな青年が描かれている。




サンマーク出版から翻訳版が出ている。





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